東京のアートシーンをアーティストとともに創り、発信する Tokyo Art Navigation
HOME トピックス 展覧会・イベント情報 美術館・劇場・活動スペース アーティストファイル アート作品ランキング コラム 支援制度・コンテスト情報
トップ > アーティスト・ピックアップ
 
アーティスト・ピックアップ
No.013
アーティスト・ピックアップ特別編2 金子朋樹 & Fujiwara Takami + Nishimura Yuki 座談会 「コンペを通じて描いた、アーティストとしての未来」


メディアとタイアップしながらの展覧会は、とても充実していました

──「第2回トーキョー・アート・ナビゲーション コンペティション」受賞作品展が3月11日から29日まで神田神保町のBTギャラリーで開催されました。その感想をお聞かせください。

「第2回トーキョー・アート・ナビゲーション コンペティション」受賞作品展会場風景
「第2回トーキョー・アート・ナビゲーション コンペティション」受賞作品展会場風景

西村
僕は学外で展示をすることが初めてだったので、単純にとてもうれしかったです。学内だとどうしても身内や知り合い、近しい人しか見てくれないというところがあったので。

金子
メディアとタイアップしながら展覧会ができるというのは初めてだったので、自分のコメントや伝えたいことを掲載してもらいながら作品を見せることができて、とても充実していました。

──雑誌やウェブサイトに告知が載ったことで反響はありましたか?

金子
やっぱりありましたね。さすが『美術手帖』だなと思いました(笑)。いろいろなところで「見たよ」と声をかけてもらいました。

西村
僕たちはあまりなかったです。友だちが少ないので(笑)。

Fujiwara Takami + Nishimura Yuki 西村祐貴さん(左)と藤原天生さん(右)
Fujiwara Takami + Nishimura Yuki 西村祐貴さん(左)と藤原天生さん(右)

──このコンペティションに応募したきっかけは?

金子
もともと「Tokyo Art Navigation」のアーティストファイルに登録していたことが大きいです。普段から公募展やギャラリー関係の情報を得るためにこのサイトを見ていたので、公募展があることは知っていました。

西村
前回の受賞者の西村有未さんが、同じ東京造形大学の後輩なんです。今回たまたまウェブサイトで募集要項を発見して、「あ、去年同じ大学の子が受賞した公募展だ。じゃあ応募してみようかな」と。

大賞受賞作 金子朋樹《空遊図》2012(絹本、染料、墨、箔 掛軸一幅)120cm×58cm
大賞受賞作 金子朋樹《空遊図》2012(絹本、染料、墨、箔 掛軸一幅)120cm×58cm

特別賞受賞作 Fujiwara Takami + Nishimura Yuki《バズギャル》2012 ビデオ(カラー/ステレオサウンド) 5分07秒
特別賞受賞作 Fujiwara Takami + Nishimura Yuki《バズギャル》2012 ビデオ(カラー/ステレオサウンド) 5分07秒


社会を映す“アート”として評価してもらえたことがうれしかった

──審査員の講評がウェブサイトや『美術手帖』にも掲載されましたが、講評を目にした感想は。

金子
素直にうれしかったです。ひとつは「空間的な見方がいい」という講評があったのですが、そういう視点から見てもらえたこと。自分はどちらかというと映像的というか多角的に作品を演出することを心掛けているところがあって、それが作品の見せ方にも繋がっているのですが、これまで、日本画の枠組みの中ではわりと二次元的にしか評価してもらえなかったんです。そういう意味で、自分がやってきたことを汲み取ってもらえたと、とてもうれしく思いました。

藤原
「審査員に講評していただけるんだ!」とドキドキしました。私たちの、ノリでつくったようなこの映像作品は、粗や綻びが出ているんじゃないかという不安がありました。実際に講評を読んでみると、「ああ、やっぱり」と自分で再確認できたところもありましたし、自分たちの作品が大きな社会に放たれるとそこでどう見られるか、それをしっかりとした言葉で聞くことができました。そこで社会を映す“アート”として評価してもらえたことが、うれしかったです。

金子朋樹さん
金子朋樹さん

──今回のコンペティションを通じて勉強になったこと、見つかった課題などを教えてください。

金子
展示をしての感想ですが、今までの自分の作品は空間・場所ありきでつくってきた部分があったので、今回のように(小さなホワイトキューブでの展示で)場所に頼れないときに、自分の作品だけで勝負できるかどうか、そこに自分には足りないところがあるのではないか、と感じました。

藤原
課題はいっぱいありすぎて(笑)。ひとつあげるなら、「お笑い」と「アート」の中間地点を見つけることでしょうか。

西村
ただの「面白い、くすっとできる映像」というものにはしたくない。ちゃんとその先に何か含みがあるようなものにしたい。

藤原
これから作品をどんどんつくって、YouTubeではない表舞台に立ちたいです(編集部注:二人はYouTubeを利用した作品発表も行っている)。YouTubeももちろん面白いのですが、実際に作品を外に出して、リアルな場所で人に向かい合って、作品を見てもらいたい。それが必要な作業だと思うし、そこには自分たちではコントロールできない面白さ、発展性があると思います。そういう意味で、ギャラリーでの展示もいつかはしたいと思っています。

金子
今後の予定ですが、ざっくりと言うならば、絵を描きたい、絵を描こう、と思いました。僕は今、日本画の素材技法を使った表現にすごく誇りを持つことができているんです。これですごく自分らしいことができている気がします。今年は絵そのものにこだわって、たくさん発表したいと思います。


金子朋樹展示風景
金子朋樹展示風景

Fujiwara Takami + Nishimura Yuki《アーティストトーク》(2013)展示風景
Fujiwara Takami + Nishimura Yuki《アーティストトーク》(2013)展示風景


金子朋樹(かねこ・ともき)1976年静岡県出身。東京藝術大学大学院博士課程修了。
■金子朋樹さんの作品が見られる「アーティスト・ファイル」はこちら
http://tokyoartnavi.jp/artistfile/detail.php?artist_no=20000676

Fujiwara Takami + Nishimura Yuki 藤原天生(ふじわら・たかみ、1989年東京都出身)と西村祐貴(にしむら・ゆうき、1990年神奈川県出身)によるアート・ユニット。2012年結成。2013年東京造形大学絵画専攻卒業。
■Fujiwara Takami + Nishimura Yukiさんの「アーティスト・ファイル」はこちら
http://tokyoartnavi.jp/artistfile/detail.php?artist_no=20001346

■「トーキョー・アート・ナビゲーション コンペティション」(審査結果と講評を掲載中)
http://www.bijutsu.co.jp/bss/tan/


 
アーティスト・ピックアップ

気鋭の批評家たちが、「アーティストファイル」に登録している注目作家の作品を取り上げ、批評するコラムです。作品と批評を結び、これからの芸術を考えるプラットフォームをつくっていきます。

創作活動サポート
メンバー登録
東京のアートシーンを共に創造するメンバーを募集しています!
アーティストの方はこちら
あなたの作品や活動をTokyoから世界に向けて発信してみませんか?
サポーターの方はこちら
創作活動をサポートするギャラリーや稽古場の登録、展覧会やイベントを投稿できます。
メールマガジン登録申し込み
デジタルミュージアム
美術館・博物館の収蔵作品2万点以上の
デジタルアーカイブ
東京・ミュージアム ぐるっとパス
詳しくはこちら