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恵比寿のアートスポット「NADiff A/P/A/R/T」1/2
NADiff代表 芦野公昭さん

今年2008年7月、恵比寿にオープンした4階建の「NADiff A/P/A/R/T」(ナディッフアパート)。1階には和洋のアートブックや写真集、アートグッズを販売するショップ「NADiff a/p/a/r/t」、地下にはギャラリーが併設され、「magical, ART ROOM」や「G/P gallery」、「Art Jam Contemporary」といったギャラリー、喫茶・スナック「MAGIC ROOM??」が入っています。今回は、複合アートスペース「NADiff A/P/A/R/T」が恵比寿に誕生するまでのお話、こだわりのポイントなどをNADiff(株式会社ニューアートディフュージョン)代表取締役社長の芦野公昭さんに伺いました。

A/P/A/R/T外観。1Fは和洋の現代美術書籍・カタログやアートグッズを取り扱うアートショップ。B1Fはギャラリーとして、年間10企画程度の展示やイベントを開催予定。
A/P/A/R/T外観。1Fは和洋の現代美術書籍・カタログやアートグッズを取り扱うアートショップ。B1Fはギャラリーとして、年間10企画程度の展示やイベントを開催予定。
A/P/A/R/T外観。1Fは和洋の現代美術書籍・カタログやアートグッズを取り扱うアートショップ。B1Fはギャラリーとして、年間10企画程度の展示やイベントを開催予定。

NADiff A/P/A/R/T外観。1Fは和洋の現代美術書籍・カタログやアートグッズを取り扱うアートショップ。B1Fはギャラリーとして、年間10企画程度の展示やイベントを開催予定。

── 表参道からの移転、恵比寿に出店された経緯を教えてください。

 表参道の店舗について話をする前に、NADiff創立の経緯をお話します。西武百貨店の子会社で「ニューアート西武」という会社があり、池袋にあった西武美術館で「アール・ヴィヴァン」というショップを開いていました。現代美術書を専門に扱う書店をつくりたいという思いが、原点にあったのです。ところが、西武が文化活動事業からの撤退を決め、ニューアート西武を解体することになりました。そこで、従業員はパルコやリブロといった書籍を取り扱う部署へ移籍するという話になったのですが、誰一人として移籍を希望しなかったんです。

 当時私たちは、東京都現代美術館と水戸芸術館のミュージアムショップも運営していました。ニューアート西武が解体すること、しかし役員も従業員も残っているということ、これらを知った東京都現代美術館の当時の副館長さんが「そのまま会社にすれば、実態は変わりませんよね」と言ってくださった。すぐさま西武の担当者や弁護士に伝えたところ、「西武から離れて何をしようと構わない」と言われたんです。

 そこで、新しい会社をつくることになったんですね。働く従業員も業務内容も変わらないので、名前も今までの「ニューアート西武」に因んだものということで、ニューアートをつけることにして。私たちの目的は「広める活動」=diffusion(普及)ですから、New Art Diffusion(ニューアートディフュージョン)、略して「NADiff」という社名なったわけです。その新会社の本店として、表参道の店舗を持ちました。1997年のことです。

 表参道で運営していて10年目の2007年、ビル解体のために移転することになりました。最初は新宿区にワンフロア130坪の物件を見つけたのですが、商業施設に使ってはいけないと区の条令がありました。一度すてきな物件を見てしまったら、そこで思い描いた130坪をなんとかして手に入れたく、おととし2006年の大晦日にこの恵比寿の土地を見つけてビルを建てた、という流れなのです。

── 場所としての問題はなかったのですか?

 アール・ヴィヴァンを池袋でやっていて、表参道にNADiffとして移ったとき、お客さんもだいぶ変わりました。池袋にいらっしゃる方からすると、表参道は街の景色がだいぶ違って見えたようです。ですから今回恵比寿に移ったことで、お客さんが変化することは予想しています。アートファンだけを相手にしていては、なにも広がりませんし、社名にあるように、私たちはアートを広げなくてはいけない。ですから恵比寿の地で事業をすることで、これまでとはまた違ったお客さんが増えると思っています。アートに関心がなかった方に関心を持っていただいたり、狭い範囲しか興味がなかった方にアートの広さや面白さを伝えていけたらと思っています。

── この新ビルには、「magical, ART ROOM」や「G/P gallery」、「Art Jam Contemporary」といったギャラリーや、喫茶・スナック「MAGIC ROOM??」が入っていますね。

 表参道から移転することが決まったときに、他のところと一緒にやろうという話があったんです。ちょうど「magical, ART ROOM」さんのつながりで、入るギャラリーが決まっていきました。4階の喫茶・スナック「MAGIC ROOM??」は、トーキョーワンダーサイト渋谷に併設されているカフェ「kurage」を経営するJelly fish.さんです。お店の奥にはテラスもあり、インスタレーションなどの作品を展示することもできるようになっています。

 本屋をしたくて売店を装ったアール・ヴィヴァンを始め、NADiffになってからは売店として店舗を増やし、今度は大家になったという。でも実際のところは、インターネットで簡単に本が購入できる時代だからこそ、実際に本屋に行って本を手にとって見たり、リアルにものを眺めたり、いろいろな形で刺激される場を、本屋を中心とした場所をつくりたかったのです。

4F MAGIC ROOM??

4F MAGIC ROOM??

アートに囲まれた空間、鉄板を使ったメニューが充実の喫茶&スナック。

営業時間 / 12:00〜23:30
※金・土・祝前日 / 12:00〜28:00

※ラストオーダー / 1時間前(フード)/ 30分前(ドリンク)

http://www.magicroom-tokyo.com/

3F magical, ART ROOM

3F magical, ART ROOM

岡田聡氏が代表を務めるニュータイプのアートルーム。写真は、秋山幸の個展「ミクロマクロモノクロームカラー」の展示風景。次回の展示は、栗原森元「ラッキーハムレット」(9/23〜10/26)。

開廊時間・全日 / 12:00〜20:00

http://www.magical-artroom.com/

2F G/P gallery

2F G/P gallery

後藤繁雄氏がディレクションを務めるコンテンポラリーフォトとグラフィックアートのギャラリー。10/10〜11/5は長浜徹の個展、11/7〜は頭山ゆう紀の個展を開催。

開廊時間・全日 / 12:00〜20:00

http://www.gptokyo.jp/

2F Art Jam Contemporary

2F Art Jam Contemporary

新しい日本の若手作家を中心に扱うギャラリー。new popとも呼べる女性作家の企画展「Girls' Zone」、アートコンペ「AMUSE ART JAM」との連動企画等、既存の枠にとらわれない活動を展開。

開廊時間・全日 / 12:00〜20:00

http://www.artjamcontemporary.com/

次ページでは、「NADiff A/P/A/R/T」の意図すること、こだわり部分をご紹介します。

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芦野公昭氏 写真

芦野公昭(あしのきみあき)

1947年、東京生まれ。株式会社ニューアートディフュージョン代表取締役社長。早稲田大学第一商学部卒業後、1971〜75年滞仏。1975年、西武美術館開館に合わせて設立されたニューアート西武の常務取締役(1982年から代表取締役)を務める。1979年、リブロポート設立。1997年株式会社ニューアートディフュージョン設立。

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