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トーキョー・アートスポット
勝どきのイベントスペース@btf 1/2
クリエイティブディレクター/アートディレクター 青木克憲さん

2009年8月、勝どきにオープンした@btfは、ショップとイベントスペース(ギャラリー)からなるクリエイティブスポット。運営するのは、クリエイティブディレクター/アートディレクターとして活躍中の青木克憲さんです。ショップでは、青木さんがセレクトしたもの、著名なクリエイターたちの愛蔵品、人気ブランドとのコラボ商品などが販売されています。また、ギャラリーでは毎月展覧会が行われるなど、さまざまなイベントが企画されています。今回は、青木さんに@btfオープンまでの経緯、これからの展開などについてお話しいただきました。

@btf 店内の様子
@btf 店内の様子

―――@btf、オープンまでの経緯を教えてください。

 この場所は、10年前から会社の倉庫として使っていたんです。ショップとしてオープンしたのは去年。その後、ギャラリー部分のスペースも空いたので、今年8月から@btfとして再スタートしました。何でも気軽にネットで商品を買うことが当たり前の時代だからこそ、実物をちゃんと見て買える「場」があった方がいいんじゃないかと思ったんですね。
 例えばアートだったら、その作品を理解するために、実物を見るということがすごく重要。大きさとか、触らないにしても質感だとか、もしかしたら匂いみたいなものだとか、何かそういうものまで感じることができるから。美術って意外と視覚だけをポイントに語ってしまうことが多いと思うんだけど、五感を刺激されて感じることが一番印象に残るし、個人の判断につながると思う。それをしないで、ネットや作品集だけ見て「こりゃ、すごい!」とか言ってもね。
 アートだけじゃなくて、ここにある絵や椅子、テーブル、灰皿でも何でも、僕が僕の価値観で選んだものなんですが、そういうものも実際に見て買ってもらえたらなと思っています。

ギャラリー奥にある「サファリ」
ギャラリー奥にある「サファリ」

―――具体的にどのような商品がありますか?

 僕が好きなものが、全てここにあります。もともと事務所に自分がいいと思うものを集めていたんですが、それがいっぱいになってしまったので全部売ろうと。それでアンティーク屋の免許をとって、自分で使っていたものをここに持ってきたんです。だから、ここにある商品の7〜8割は中古なんですね。
 一番いいと思うものを選んで販売しているわけですが、あんまり蘊蓄があるわけではないんです(笑)。だけど、僕のところには打ち合わせなどでいろんな方が来て、その中にすごく詳しい人がいたりする。そういう人と話していると、どうでもいいやと思っていたものが意外とすごいという話になったりするんですよ。ギャラリー内に置いてある「サファリ」という椅子は、つい先日、オークションで2700万円で落札されたんです。それを知って、うちももう少し値を上げるかとか(笑)。モノの価値は変わらなくても価値観が変わるから、すごく勉強になっています。
 あとの2〜3割は、知人、友人、クリエイターやアーティストの方々の以前宝物だったと思われるものを販売しています。値段は、その人の価値観でつけてもらいました。できれば展示しているものは全部売れるものの方がいいので、作家さんが思案中の作品も試しに出してもらうとか、実験的なこともしています。アートにはあまりこだわっていないんですが、ゆくゆくはそのようなものになるかもしれない作品を、いち早くここで展示できたらいいなとも思っています。あとの1割は知る人ぞ知る人気ブランドなどを取り扱っていて、うちと共同でつくってもらっているオリジナルの新商品もあります。

@btfではさまざまなイベントが開催されている
@btfではさまざまなイベントが開催されている

―――展覧会の内容に特徴があって面白いと思いました。

 「EVA NOS」は、写真家の佐内正史さんと話をしている中で実現したものです。ヱヴァンゲリオンとかパチンコ台とか二重三重に版権、ロイヤリティなどが絡んでいて、誰かが仕切らないと作品発表も写真集を出すことも難しいんですね。そこで、うちがプロデュースしましょうと。
 全然話違いますけど、もう今は広告の時代ではなく、プロモーションの時代。お台場に、等身大のガンダムがあったじゃないですか。あれはこれまで広告業界ではやり切れなかったことができたもので、すごくいいプロモーションでした。ガンダムの完成度、クオリティもとても高くて、それがすごくいいから、みんな写真に撮ったりするわけです。それが個人的な作品になるかもしれないけど、作品と言って売れるかと言ったら、それはもう売れない時代でもある。
 というのは、売ろうと思ったら版元を通さなきゃいけないとか、いろいろなことをクリアーにしなきゃいけなくて、個人ではちょっと面倒じゃないですか。そういうことをやってきたのは、広告屋なんですね。これからも、ガンダムやヱヴァンゲリオンのように、商業から出てきたものが全然違う形になって出てきたり、作品になったりとか、そういうものが出てくると思うんです。そういうことをお手伝いすることで、作家さんだけではできないことができるようになったらいいなというのはありますね。

―――@btfはどんな方をターゲットにされていますか?

 ちょうどマーケティングをはじめたところですが、わざわざ青山とか別のエリアから人を連れてくる必要は全くないと思っています。去年ここに入って、ここは仕事場でもあるから、たまに来るじゃないですか。その月はじめて来たなと思ったら上にあがってオオタファインアーツさんの展示を見る。これがすごくいいんですね。何の脈絡もなく、たまたま上に行けば何か見られる。ふいに展示が変わっていたり、ふいにいいなと思えるものに出会ったりすることができるのが一番いいし、特別な場所だなと。
 要は、自分の行動範疇に必ずそういう「場」があって、自分が空いているいい時間に、とにかくそこに行けばいいものが見られる。それが正解かもしれないと。ということは、ここから10分圏内で来られる人たちにとって、@btfはすごくいい場所になると思っていて。
 毎月面白い方々が「クリエイターズ・フリーマーケット」のために出店してくれるんですが、これは地域の人が「今日はフリーマーケットの日だった」と思って寄ってくれて、一緒に展示も見てくれて、フリーマーケットじゃないものも買ってくれるんじゃないかなみたいなことも期待しています。

次ページでは、これから@btfで開催されるイベントについてご紹介します。

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青木克憲(あおきかつのり) 写真

青木克憲
(あおきかつのり)

1965年、東京生まれ。クリエイティブディレクター・アートディレクター。バタフライ・ストローク・株式會社代表。株式会社サン・アド勤務を経て、1999年バタフライ・ストローク・株式會社を設立。企画立案から表現まで手がけることができるディレクターとして、あらゆる企業をクライアントにもち、その活動範囲は広告だけでなく、グラフィック、映像など多岐に渡る。主なディレクションに、宇多田ヒカル(EMI株式会社)、EXILE GALLERY 2007(株式会社LDH)、PS3(株式会社ソニー・コンピュータエンタテインメント)、生茶(キリンビバレッジ株式会社)、ラガービール(キリンビール株式会社)のほか、コカ・コーラ、読売ジャイアンツエンブレム、ナイキ、華氏911など多数。コペット、カミロボ、ハットトリックス(東京カニコ)、にじぞうなどの版権管理、ディレクション、制作プロデュ−スも行っている。@btf は、2009年8月よりスタート。
http://www.butterfly
-stroke.com

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