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トーキョー・アートスポット
岡本太郎のパワーをチャージしに行こう!
東京国立近代美術館

《森の掟》 1950年
《森の掟》 1950年

《太陽の塔》など、ベラボーな作品をピープルに突きつけ続けた芸術家、岡本太郎。その生誕100年を記念した展覧会「生誕100年 岡本太郎展」を、もうご覧になりましたか? 会場となっている東京国立近代美術館には、岡本太郎が1996年に没するまで、あらゆる既成の価値観と対決することで生み出した絵画・彫刻・写真・デザインなど約130点が展示されています。力強い作品を目の当たりにすると、きっとあなたの力もわいてくるはずです!
 岡本太郎とは?

《ノン》 1970年
《ノン》 1970年

「芸術は爆発だ」という強烈な言葉、「何だ、これは」とテレビに映し出される奇天烈なイメージが先行しがちの岡本太郎とは、いったい何者だったのでしょうか。
その経歴を紐解くと、1911(明治44)年、漫画家・岡本一平と小説家・岡本かの子の長男として生を受け、慶應義塾を卒業後、東京美術学校(現在の東京藝術大学)西洋画科に進学。ほどなくして大学を中退し一家で渡欧。パリの寄宿舎に入学した後、パリ大学で美学や民族学を学びながら数々の芸術運動に参加し、バタイユらと親交を結ぶなど、太郎は当時最先端の芸術家たちが集う場に身を置いていました。その後、第二次大戦が開戦すると日本に帰国し、31歳で招集され中国で終戦を迎えます。

復員後は日本で制作を再開し、前衛芸術家として活躍。1952年、縄文土器の美を見出した「四次元との対話―縄文土器論」を『みずゑ』に発表。以降、「芸術家は対決によって新しい創造の場を掴みとるのだ」(『青春ピカソ』新潮社/1953年)、「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない」(『今日の芸術 時代を創造する者は誰か』光文社/1954年)、「イージーな流れにさからって、『ノー』といい、孤独の中に反時代精神を貫いて行く。それが正統の人間であり、芸術家、アヴァンギャルドなのだ」(『中央公論』中央公論新社/1958年)と、さまざまなものを「否定」し「対決」しながら、創作活動を展開していきました。
岡本太郎はこのように、ただインパクトが強い芸術家なのではなく、芸術の本場パリで得た経験、考え方を独自のセオリーに昇華し、日本の前衛芸術家の先頭に立って、その表現を切り拓いていった人物だったのです。展示された作品から岡本太郎のイメージと、その実像について改めて考えてみるのも面白いですよ。

《傷ましき腕》 1936年/49年
《傷ましき腕》 1936年/49年

 展示構成と見どころ

展覧会では、このように岡本太郎が人生で対決してきたもの、「ピカソ」「"きれい"な芸術」「わび・さび」「人類の進歩と調和」「戦争」「消費社会」「岡本太郎」の7つをキーワードに作品が展示されています。例えば、「第1章 ピカソとの対決/パリ時代」のコーナーでは、20代前半でピカソの作品に感銘を受けたという太郎のインタビュー映像が上映され、ほとんど泣いたことがないのにピカソの絵を見て涙が出た、感動した以上はそれを乗り越えてやるといった「対決」の精神を、太郎自身の生の言葉で聞くことができます。その内容を心にとめて作品の前に立つと、言葉と作品の相乗効果でより深い鑑賞をすることもできるので、所々で流れている映像はお見逃しなく。

また、1970年の大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」に「本当にぶつかりあうことが、本当の調和」になるという考え方から創作された《太陽の塔》のスケッチ、原子爆弾に焼かれる人びとの生々しさ、その悲劇に屈しない姿に太郎の戦争への対決の姿勢を見て取ることができる《明日の神話》の下絵なども展示され、代表作の根底に脈々と流れている、さまざまな「対決」を発見し体感できることも展覧会の魅力になっています。何より、会場中が岡本太郎のエネルギーで満たされているので、そのパワーをチャージしに行ってみませんか?

《明日の神話》下絵(部分) 1968年
《明日の神話》下絵(部分) 1968年

所蔵・写真提供/川崎市岡本太郎美術館 (c) 岡本太郎記念現代芸術振興財団

生誕100年 岡本太郎展

会期/3月8日(火)〜5月8日(日)
休館/月曜日(ただし5月2日は開館)
時間/10:00〜16:00(入館は閉館の30分前まで)
料金/一般1300円、大学生900円、高校生400円
会場/東京国立近代美術館
交通/東西線竹橋駅1b出口より徒歩3分
お問合せ/ハローダイヤル 03-5777-8600

※今後の状況により、開館日、開館時間の変更の可能性がありますので、来館の際には、必ず東京国立近代美術館ホームページ又はハローダイヤルで必ず確認ください。

http://taroten100.com/

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