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トーキョー・アートスポット
東京をめぐる No.003 デザインをキーワードに西荻窪の新スポットへ

中央線沿線のまち・西荻窪は、アンティークショップや雑貨店、ギャラリーが点在し、最近ではデザイン関連のお店がオープンするなど、新たな動きが生まれているようです。今回は、西荻窪を拠点に活動を展開しているデザイナー、ファッションブランド「STORE」の國時誠さん、ギャラリーショップ「西荻紙店」の三星安澄さん、文房具・雑貨店「nombre」の植木明日子さんに、その活動やまちの魅力をお聞きしました。一般の方だけでなく、クリエーターが楽しめる西荻窪のまちを、デザインを切り口にご紹介します。

 クリエーターが集まると、新たな動きが生まれる

STORE 杉並区西荻北5-7-19/12:00-19:00(月・火曜定休)

STORE 杉並区西荻北5-7-19/12:00-19:00(月・火曜定休)

STORE 杉並区西荻北5-7-19/12:00-19:00(月・火曜定休) http://www.storestore.net/

 西荻在住10年以上のデザイナー國時誠さんは、武蔵野美術大学卒業後からこのまちに住み、学生仲間8人でファッションブランドを立ち上げ、2008年に「STORE」をオープン。店内には、全て色の組み合わせが違うTシャツやワンピースなど一点もののボーダーアイテムが並んでいます。家の図柄のTシャツ(写真右上)は、屋根と1階が別々のパーツになっているため、好きな屋根と1階を選んで、家を建てることができるというオリジナル商品。パーツを選んだらその場で縫ってくれるというサービスもあり、デザインとパフォーマンスを楽しみながら買い物をすることができます。

 國時さんは、店舗で商品を売るだけではないユニークな活動もされており、「最初はトランク片手に個人宅に出かけて服を売っていて、寅さん行商なんて言っていろんな所に行っていたんです。それを続けていたら、全国各地、旅をしながら売れるようになって。今では服を販売する行商に加えて、「MASK」という参加型のワークショップ、ビーズでできた蟻の展示を鑑賞してもらう「DRESS」など、服を出発点にいろいろな形で地方を訪れ活動しています。なるべくフリーな感じでやった方が、化学反応がおきて面白いなと思うんです。ほかにも、中央線沿線のアートプロジェクトTERATOTERA(TERATOTERA祭りは10月20日より吉祥寺周辺で開催)のディレクターをやっていまして、ひょんなことからそのトークゲストだった近藤良平さんの舞台衣装を担当することになったり、たまたま著名な演出家の方と家が近所だったので衣装を担当したとか、そんなつながりで仕事が広がっていくんですね」。このようにクリエーターが集まると、新たな動きが生まれる――最近、その兆候が見られる西荻窪界隈。何が起きているのでしょうか。

 紙やデザイン関係者が集まるスポット

西荻紙店 杉並区西荻北3-31-13-201/12:00-19:00(月・火曜定休)

西荻紙店 杉並区西荻北3-31-13-201/12:00-19:00(月・火曜定休)

西荻紙店 杉並区西荻北3-31-13-201/12:00-19:00(月・火曜定休) http://www.nishiogishiten.jp/

 今年6月にオープンした「西荻紙店」は、紙のプロダクトを展示・販売するお店です。国立にある「つくし文具店」店主の萩原修さんと、グラフィックデザイナーの三星安澄さんを中心に3人で運営している店舗で、「基本的には、紙ものとグラフィックに近いものを取り扱っています。紙のプロダクトって組み立てて使うものが多いんですが、商品としてパッケージされていると、どうやって使うか、どんな素材を使っているかがわかりにくいんですよね。それを説明して、お客さんにちゃんと理解してもらう。そういう場がつくりたいなと思っていたので、お店ではデザイナーが何を考えてつくったのか。裏話的なことも含めて、商品の魅力を説明するようにしています」(三星さん)。制作背景や商品のポイントを聞きながら購入することができる、紙やデザインに興味のある方には最適のスポットが西荻窪にできたのです。

 そしてこの場は、「僕たちがこういうお店を始めたから集まって来てくれたのかもしれませんが、西荻窪って紙やデザイン関係の方が多いみたいです。特にフリーの編集者、ライター、デザイナーさん。僕たちとみなさんは知り合いになるのですが、話を聞くと編集者とデザイナーとか、みなさん同士がつながっていないことが多いみたいなので、そういう人たちをつなげる会をつくったり、ここが交流の場になったらいいなとも思っています。人が集まれば、何かが起きますからね」とのこと。西荻紙店では、「紙と木」など、テーマごとの作品展示もあり、「お客さんが参加する余地も残しておきたくて、毎回ワークショップを開催」しているそうなので、みなさんも参加されてはいかがでしょうか。ちょっとした交流から新たなネットワークができるかもしれません。

nombre 杉並区西荻南3-7-14 アミーハウス1階奥/13:00-19:00(木・金・土営業)

nombre 杉並区西荻南3-7-14 アミーハウス1階奥/13:00-19:00(木・金・土営業)

nombre 杉並区西荻南3-7-14 アミーハウス1階奥/13:00-19:00(木・金・土営業) http://nombre.jp/

 同じく6月にオープンしたのが「nombre」です。プロダクトブランド「phrungnii」と文房具ブランド「水縞」のショールーム兼アトリエで、取材中の店内には若い女性から親子、カップルが立ち寄ってはじっくり吟味。お気に入りを購入していました。中でも人気なのは「水縞」という文房具ブランドで、名前の由来を「普遍的なテーマ、水玉と縞々の頭をとって水縞です」と、デザイナーの植木明日子さんが教えてくれました。文房具の中には糸井重里さんが主宰する「ほぼ日」とコラボレーションしたノートなどもあり、クリエーターからも注目されているブランドです。店舗名については「グラフィックを自分から生み出すよりも、もともとある形を使いたいなと思ってnombre(数字)にしました。数字の普遍的な形が面白いなと」。西荻窪の魅力については、「まち自体がとてもオープンで、フレンドリー。どのお店も入りやすい雰囲気で、自分たちも楽しませてもらえるんですね」と話してくださいました。

 クリエーターが運営していたり、集う場所はほかにもありますので、掲載店舗を入口に、実際にまちを歩いて、交流の場を探してみてください。だいぶ先のイベントですが、来年6月頃には「西荻茶散歩 チャサンポー」というお茶を飲みながら、まちをゆっくり歩くというイベントの開催も予定されています。まち全体を知りたい方には、おすすめの企画です。

東京という都市を形成するまちや地域にスポットを当て、そのエリアの特徴や歴史的背景、地域密着型のアート活動などを紹介します。

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