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トーキョー・アートスポット
東京をめぐる No.008 2月は、恵比寿で様々な映像作品にふれよう

恵比寿では、毎年2月に「恵比寿映像祭」が開催されています。第4回となる今年も2月10日(金)から15日間、東京都写真美術館をメイン会場に、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場や周辺のアートスペース各所で、映像作品の展示・上映、関連イベントが行われる予定です。今回は、恵比寿界隈のアート関係者が集まるサロンに潜入。映像祭の見どころをご紹介します。

 恵比寿映像祭、今年のテーマは"フィジカル"

MAGIC ROOM???で開催されたサロンのトークゲスト、恵比寿映像祭ディレクター 岡村恵子さん
MAGIC ROOM???で開催されたサロンのトークゲスト、恵比寿映像祭ディレクター 岡村恵子さん

 地名の由来にもなっているヱビスビールの工場跡地に、恵比寿ガーデンプレイスがオープンし、東京都写真美術館が開館したのは1995年のこと。近隣に、ギャラリーや美術系の書店などが増え、恵比寿はアートめぐりを楽しめる街になっています。

 2010年12月から、このエリアを拠点に活動を展開しているアート関係者が、交流の場として月1回、「NADiff A/P/A/R/T」4Fのアートオルタナティブスペース、MAGIC ROOM???にてサロンを開催。1月のサロンでは、ギャラリー、waitingroomのディレクター、芦川朋子さんが司会を務め、ゲストとして招かれた東京都写真美術館学芸員で恵比寿映像祭ディレクターの岡村恵子さんが、映像祭の概要と見どころを語りました。

 「恵比寿映像祭は、映像とは何かを問うフェスティバルです。毎年テーマを決め、そのテーマを手がかりに作品を選んでいくんですが、第4回のテーマを考えようという時に、3.11が起きてしまったんですね。電力供給状況によっては映像祭の開催も難しいかもしれないとか、そんな懸念のある中で改めて映像とは何かを考えた時、映像って、物理的な条件が整わなければ成り立たないものだなと思いました。そこで、物理的・物質的な、身体的なというふたつの意味をもつ"フィジカル"をテーマに掲げることに決め、映像がいかにつくられ、成り立っているのか、"How"をスタート地点に映像を楽しんでもらえるような作品を映像祭チームでセレクトしました」。

カロリン・ツニッス&ブラム・スナイダ―ス Sitd 《RE:》 2010年 プロジェクション・マッピング・インスタレーション/作家蔵 協力/V2_、アムステルダム

カート・モーガン 《The Art of FLIGHT》 2011年 80分(英語/日本語字幕なし) 協力/レッドブル・ジャパン株式会社、ビジュアライズイメージ株式会社  (c)Scott Serfas/Red Bull Content Pool

左/カロリン・ツニッス&ブラム・スナイダ―ス Sitd 《RE:》 2010年 プロジェクション・マッピング・インスタレーション/作家蔵 協力/V2_、アムステルダム
右/カート・モーガン 《The Art of FLIGHT》 2011年 80分(英語/日本語字幕なし) 協力/レッドブル・ジャパン株式会社、ビジュアライズイメージ株式会社  (c)Scott Serfas/Red Bull Content Pool

 展示室には、カロリン・ツニッス&ブラム・スナイダースというオランダの二人組の《RE:》など、映写機込みで作品となっているような、映像の物理的な"How"にふれる作品が複数出品されます。技術が主となっている作品のほかにも、ストーリー映画、ドキュメンタリー、映像を見るだけで体が反応するようなスポーツ映像も上映される予定で、スノーボード界のカリスマ、トラビス・ライスが世界各国でスノボをする姿を撮り続けた《The Art of Flight》は、"フィジカル"のもうひとつの意味、身体性を体感できる作品です。

 映像祭の見どころについて岡村さんは、「展示は無料ですし、全部おすすめ、全部見てほしいと思っています。作品の好き嫌いは当然あると思いますが、映像の振れ幅を見せたいという意図もあるので、好きな作品の近くに、"何これ?"という映像が展示されていたとしても、その違いを逆に楽しみながら、一つひとつじっくり見てほしいです」とコメント。東京都写真美術館の全フロアを使って展示・上映される、バラエティに富んだ映像作品を是非ご堪能ください。

 地域で映像祭を盛り上げる

エキソニモ《 The EyeWalker》 2011 (山口情報芸術センター[YCAM]委嘱作品)写真提供=YCAM オフサイト展示予定の作品(参考図版)
エキソニモ《 The EyeWalker》 2011 (山口情報芸術センター[YCAM]委嘱作品)写真提供=YCAM オフサイト展示予定の作品(参考図版)

 恵比寿映像祭の会期中は、恵比寿ガーデンプレイスセンター広場でオフサイト展示、ザ・ガーデンルームではライブも行われます。さらに昨年から、周辺のアートスペースが独自のイベントを企画し、地域連携プログラムとして、映像祭を盛り上げます。どのように地域のネットワークが拡大していったのか、という話もサロンで語られました。

 「恵比寿には多くのアートスペースがありますが、これまでは、例えば写真美術館で映像祭をやっていても周りではアートの展示をやっている、そんな状況でした。そこで、映像祭も地域に根差した活動をしていかなければと考え、近隣のみなさんにアプローチをしていたところ、当時、地域マップをつくろうと試みていたギャラリー、TOKIO OUT of PLACEさんと知り合い、waitingroomさんが三軒茶屋から恵比寿に移転され、点と点が線になるように、文化施設、コマーシャルギャラリー、NPO法人、出版社のサロン……と、それぞれ立ち位置の異なるみなさんとの有機的なつながりができました」(恵比寿映像祭チーム)。

 ほかにもサロンには、地域連携プログラム参加施設の担当者が多数集まり、独自の企画を発表。インスタレーションの展示から作家トーク、公開制作、パフォーマンス、ワークショップ、コンサートなど、様々な試みが明らかとなりました。詳細は各HPをご確認の上、映像作品をめぐりながら、アートの街、恵比寿も楽しんでみてはいかがでしょうか。

地域連携プログラム参加施設のみなさんが多数訪れていたMAGIC ROOM???(サロン会場)の様子

地域連携プログラム参加施設のみなさんが多数訪れていたMAGIC ROOM???(サロン会場)の様子

地域連携プログラム参加施設のみなさんが多数訪れていたMAGIC ROOM???(サロン会場)の様子
 地域連携プログラム

■日仏会館

映像と講演「ジェラール・フィリップと戦後フランス映画の身体」
日時:2月22日(水)18:00〜20:00
備考:講演・懇親会有料/事前に参加申込

http://www.mfjtokyo.or.jp/

■ギャラリー 工房 親

佐藤慶子「水の戯れ play of Water」
会期:2月11日(土)〜25日(土)
時間:12:00〜19:00(日・25日12:00〜18:00) ※月火休

http://www.kobochika.com/

■NADiff Window Gallery

丹羽良徳
「ベルリンで熊を拍手喝采する」
会期:2月9日(木)〜26日(日)
時間:12:00〜20:00 ※月休

http://www.nadiff.com/

■amu

「いま、ここにある映像」
〜津田塾大学メディアスタディーズ・コースの学生とともに
日時:2月15日(水)19:30〜21:00

http://www.a-m-u.jp/

■MEM

戸島麻貴 「メタ・モルフォス」
会期:2月10日(金)〜26日(日)
時間:12:00〜20:00 ※月休

http://mem-inc.jp/

■NPO法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]

「ヂョン・ヨンドゥ、作品を語る」
日時:2月11日(土)13:00〜15:00
備考:有料/要予約

http://www.a-i-t.net/

■G/P gallery

「小山泰介映像展」

会期:2月10日(金)〜26日(日)
時間:12:00〜20:00 ※月休

http://gptokyo.jp/

■gift_lab

「Between VISUAL and SPATIAL 映像と空間の間」
会期:2月10日(金)〜3月11日(日)
時間:12:00〜20:00 ※月休

http://www.giftlab.jp/

■TRAUMARIS

志村信裕
「恵比寿幻燈祭 Dress」
会期:2月10日(金)〜3月11日(日)
時間:16:00〜24:00(日14:00〜22:00) ※月休

http://traumaris.jp/

■waitingroom

「Re : OPEN〜onnacodomo, in.out.project, 毛利悠子〜」
会期:2月11日(土)〜26日(日)
時間:13:00〜19:00(月17:00〜23:00) ※火水木休

http://www.waitingroom.jp/

■MAGIC ROOM???

太郎千恵蔵のベルリンにて制作の新作映像展
会期:2月10日(金)〜26日(日)
時間:14:00〜19:00 ※月火水木休

http://magicroom-tokyo.com/

■LIBRAIRIE6

飯村隆彦「日本のダダと土方舞踏」
会期:2月10日(金)〜12日(日)
時間:12:00〜19:00(日12:00〜18:00) ※月火休

http://www.librairie6.com/

■TOKIO OUT of PLACE

「映像の マ・サ・ツ」
会期:2月17日(金)〜3月11日(日)
時間:12:00〜19:00 ※月火水休

http://www.outofplace.jp/

■limArt

「バリー・コロンブル」
会期:2月10日(金)〜3月4日(日)
時間:12:00〜20:00 ※月休

http://www.limart.net/

■MA2 Gallery

松原健個展「眠る水」
会期:2月3日(金)〜3月4日(日)
時間:12:00〜19:00 ※月火休

http://www.ma2gallery.com/

 
 Information

第4回恵比寿映像祭 ―映像のフィジカル

会期/ 2月10日(金)〜2月26日(日)
時間/ 10:00〜20:00(最終日のみ18:00まで)
※入館は閉館30分前まで
休館/ 月曜日
料金/ 無料(定員制の上映、イベント等は有料)
会場/ 東京都写真美術館全フロア及び恵比寿ガーデンプレイス センター広場、ザ・ガーデンルーム、恵比寿周辺文化施設及びギャラリー ほか

http://www.yebizo.com/

東京という都市を形成するまちや地域にスポットを当て、そのエリアの特徴や歴史的背景、地域密着型のアート活動などを紹介します。

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