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ステップアップ
No.002
レンタル・ギャラリーとコマーシャル・ギャラリーの違い
Step.2 ギャラリーってどういうところ?

作品を発表する最良の方法であり、作家を続ける上で目指すべき活動のひとつに個展開催が挙げられます。個展は作品を直接見せることにより、自分の考えや作品のコンセプトを世の人に知ってもらう一番の近道といえるからです。では、個展を開催するにはどんな場所があるのでしょうか。展覧会はさまざまなスペースで行われていますが、最も一般的なのはギャラリーでしょう。今回は、知っているようで知らないギャラリーの種類について紹介します。


ギャラリーには、ふたつのタイプがある

 ギャラリーは、作品を展示・発表する専門のスペースです。市区町村が運営する市民ギャラリーから作品の展示販売までを行う商業的なスペースまでいろいろなギャラリーがありますが、アーティストが個展を開催するギャラリーには大きく、コマーシャル・ギャラリーとレンタル・ギャラリーと呼ばれるふたつのタイプのギャラリーが挙げられます。
 これらは一見、同じギャラリーのようですが、大きな違いがあります。コマーシャル・ギャラリーとは、ギャラリーの自主企画で作品を販売するために展覧会を行うスペースで、企画画廊ともいわれます。ギャラリーは、主にアーティストの作品を売ることで運営が成り立っているので、展示する作家は画廊主自らが国内外の展覧会やアートフェアなどから発掘し、契約を結んで展覧会を企画することが多いようです。コマーシャル・ギャラリーでの個展が、有名アーティストから中堅・若手実力派アーティストなのは、そのような理由が背景にあるからです。多くの美術愛好家、美術館のキュレーターや批評家が訪れるのも、企画画廊の特徴です。
 もちろんコマーシャル・ギャラリーの中には、作家を育てるという意味で積極的に若手の作品展示の機会をつくるギャラリーも少なくありません。それでも基本的にスペースを貸し出すことはないので、コマーシャル・ギャラリーでの展示はギャラリストに見出されてから、ということになります。だからといって諦めてはいけません。大学の卒業制作展や作品ファイルの持ち込みなどでギャラリーの方に自分の名前や作品を知ってもらうことで声がかかり、個展開催に至るということも無きにしもあらず。最初はいろいろなギャラリーに通い、展示されているアーティストの表現を見つつ、「自分もここで展示をしたい」と思ったら、ギャラリーのHPなどから作品を見てもらう機会をつくることが大切なのです。
 一方レンタル・ギャラリーは、一定の期間を一定の料金でギャラリースペースを借りることができるもので、貸し画廊ともいわれます。アーティスト自身が展覧会を企画し、プロデュースすることができるので、自分のやりたい場所で好きな時期に展覧会を開くことができる、というメリットがあります。東京では銀座、青山、表参道、新宿、渋谷などに多くのレンタル・ギャラリーがあり、期間はだいたい1週間から10日ほど。料金は、場所や広さによって、数万円から数10万円まであります。個展を開催する初めの一歩は、レンタル・ギャラリーから、という人も少なくありません。


自分にあったスペースを探す

 最近は、ギャラリーだけでなく、カフェや書店などを利用して個展を開く人も多いようです。もともと展示スペースではないので、無料か格安で借りられたとしても、展示できる作品数や大きさに制限があったり設置方法の制約などがあったりしますが、より多くの方に作品を見てもらえるメリットがあります。しかし、カフェはお茶を飲みに、書店は本を買いに来る場所。作品を目的に来る人ばかりではないので、お店のお客様への配慮や、営業時間や定休日など、お店の都合にあわせた展示プランが必要です。
 その点ギャラリーは展示を目的としたスペースなので、写真が専門のところ、平面が専門のところ、立体作品やインスタレーションの展示を多く行っているところと、細分化されています。また、オルタナティブ・スペースやアーティスト・ランなど、アーティスト自らが立ち上げたスペースでは、展示だけでなく映像やパフォーマンスなど多様性に富んだ表現が試みられるところもあります。
 作品をつくり「個展をやりたいな」と思ったら、まずは自分の作品や考えにあったスペースを探すことが第一です。そのためには、普段から自分の作品をどのように展示するのがいいのかを考えながら、ギャラリー、アート・スペースめぐりをすることも大切になります。ここぞという場所を見つけたら、展示できる期間や時間、平面作品ならばどれくらいの壁面に何点作品を設置できるか? 立体作品は設置可能か? など、自分の展示をシミュレーションした上で、そのスペースの担当者に問い合わせてみましょう。


イラストレーション/ワタナベケンイチ
次回は…
個展開催までのプランを考えてみましょう。作品制作はもちろん、ポートフォリオ、DM、プレスリリースなどの用意など、個展開催までに行うことをご紹介します。 [6月16日(木)アップ予定]
 
ステップアップ

美大生やプロのアーティストを目指すみなさんの疑問に応えます。2011年4月から毎月1回、1年間を通してアーティストとして活動するためのノウハウを、実例をまじえて紹介していきます。

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