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No.003
個展開催のプランを立てよう
Step.3 レンタル・ギャラリーを借りるには、半年〜1年前から準備

個展を開催するということは、ギャラリーを借りて作品を展示すればよいというものではありません。やるからにはたくさんの人に見てもらいたいもの。そのためには、さまざまな準備が必要です。ギャラリーを借りることはもちろん、展覧会の案内や広報、会場に来ていただいた方々に自分をプレゼンテーションする資料の用意などが挙られます。今回は個展を開催するまでのプランと準備するものを紹介します。


個展は1年かけて準備する

 個展を開催するまでに大切なことは、プランを立てるということ。レンタル・ギャラリーでは、毎週、毎月のようにさまざまな展示が行われており、実際借りるとしても数か月先、場合によっては1年後ということも珍しくありません。「傑作ができた! 今すぐ発表したい!」からといって、すぐに自分の希望するスペースで個展ができるわけではない、ということを知っておくことが大切です。では、どのような手順で何を準備したらよいのでしょうか。

■展示プランを立てる
個展を開催するということは、自分の作品の制作意図やコンセプトをもう一度考え直し、どんな展示にしたいか、どう作品を見せたいかを考えること。作品すべてを展示するのがいいのか、厳選した作品だけを展示するのか。自分の伝えたいコンセプトの打ち出し方と、人から見たらどう感じるかという客観的な視点、そういったことを考えながら自分をプロデュースし、ギャラリー選びから展示方法、作品ファイル(ポートフォリオ)の制作、展覧会案内状のデザインなどを進めていく必要があります。

■展示スペースを確保(ギャラリーを予約)する
ほとんどのレンタル・ギャラリーでは、1年前ほどから予約を受け付けていますが、人気のギャラリーとなると、スケジュールが埋まっていることもあるので、できれば早めに問い合わせてみる必要があります。予約状況・予算に応じて、自分が開催したい時期を予約します。

■作品ファイルをつくる
次に、これまで制作した作品を1冊のファイルにまとめます。ギャラリーによっては、スペース貸し出しの際に簡単な作品審査を行うこともあり、その時にこのファイルが使われます。担当者がOKすればレンタルの予約が成立、というように作品ファイルはとても重要なツールです。つくり方は来月に紹介しますが、基本的には作品の写真とキャプション(作品タイトル、制作年、素材・使用画材、サイズなど)と、自分のプロフィールを分けて記載します。展示期間中も来場者に見てもらう資料としてギャラリーに置き、あなたの活動実績をPRします。

■広報ツール(プレスリリースやDM)を作成する
個展の開催が決まったら、展覧会を告知する広報物をつくります。友人、知人、評論家や美術館の学芸員、あこがれのアーティストなど、作品を見てほしいと思う人に個展開催を伝える案内状をDM(ダイレクトメール)といいます。表面に作品の写真など展覧会のイメージ画像を、裏面に展覧会タイトルや開催場所の詳細、会期などを印刷します。印刷所にもよりますが、DMの印刷には1週間ほど見ておくとよいでしょう。
美術雑誌などに個展情報を掲載してほしい場合は、各編集部にプレスリリースを送るのも重要。プレスリリースは一般的にA4サイズの用紙(PDFデータ)4〜5枚に、個展の開催概要、コンセプト、主要作品の図版、作家プロフィールなどを記載した資料のことで、封書で「プレスリリース在中」と記載して郵送したり、ファクシミリやメールで送付します。月刊誌などは、発売の1か月以上前に記事をつくるので、それまでに送る必要があります。
プレスリリースの見本を知りたい方は、美術館や企画画廊のホームページにアクセスし、報道関係者向けのページを見ると、各展覧会の情報がアップされています。どのような形式が効果的なのか、参考としていろいろ見るのも大切です。

チェックリスト
DMに記載する項目

□展覧会タイトル
□会期
□場所
□時間
□休廊日
□交通・地図
□問合わせ先

■SNSを活用して個展を告知する
インターネットを駆使して、情報を案内する方法も有効です。Twitterやmixi、FacebookなどのSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)で個展を告知し、興味を持ってもらえれば、口コミのように情報が広がるので、想像以上の広告効果を得られるかもしれません。そのためには、普段から多くの人とつながりをもつということもポイントになってきます。

個展を開催するに当たって大切なのは、早めに行動することです。作品の搬入や設置は、絵画、インスタレーション、映像などメディアによって異なりますし、宅配便で送れるサイズの上限の確認、展示スペースの搬入経路をふまえた上で、作品を納入しなければなりません。レンタカーを借りたり、美術品専用の運搬サービスに搬入を任せる場合は、展示スペースのレンタル料以上の予算が必要です。オープニング・パーティーなどのイベントを開催する場合は、ギャラリーの人はもちろん、先輩アーティストや友人など、いろいろな方の意見を聞き、参考にするのもひとつの方法です。


イラストレーション/ワタナベケンイチ
次回は…
作品の魅力を存分に引き出す、作品ファイル(ポートフォリオ)のつくり方を紹介します。[7月21日(木)アップ予定]
 
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美大生やプロのアーティストを目指すみなさんの疑問に応えます。2011年4月から毎月1回、1年間を通してアーティストとして活動するためのノウハウを、実例をまじえて紹介していきます。

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