東京のアートシーンをアーティストとともに創り、発信する Tokyo Art Navigation
展覧会・イベント情報 アーティストファイル エッセンス ビジョン スポット
マイページ サイトマップ
Tokyo Art Navigationとは?
TOPICS
TOP
トップ > トーキョー・アートビジョン
トーキョー・アートビジョン
No.018 注目の若手!立体部門のTWW受賞作家
【大賞】小畑多丘(おばたたく)さん【審査員長賞】鎌田(かまた)あやさん

「トーキョーワンダーウォール(TWW)」とは、35歳以下の若手作家を対象にした東京都主催の公募展です。入選作品は「トーキョーワンダーウォール公募2008入選作品展」(東京都現代美術館)で展示され、一般の鑑賞者だけでなくギャラリストの注目も集めました。今回は、立体・インスタレーション部門の公募作品128点の中から選ばれた大賞の小畑多丘さん、審査員長賞の鎌田あやさんを紹介します。受賞作品の制作経緯や今後の活動等についてコメントをいただきましたので、これからの活動にご注目ください。また、受賞作品は東京都庁内に展示する予定です。展覧会を見逃してしまった方も、ぜひこの機会に新進作家たちの作品をご覧ください。
作品撮影:大森幹久


トーキョーワンダーウォール大賞 小畑多丘さん
《Takuspebboyger(タクスペビーボイジャー)》2008年 木彫、樟 130×180×180cm
《Takuspebboyger》2008年 木彫、樟 130×180×180cm

この作品は、Old skoolのブレイクダンスと、New skoolのダンスと樟の木をMash upさせた木彫で、bboy(ブレイクダンスをする人)を表現しています。作品の上半身の手と腕と首の動きはNew skoolのダンスの動き、下半身の足の膝とつま先を体の内側に入れている動きは、内股がカッコイイOld skoolのブレイクダンスの動き、身に付けているものも細身がカッコイイOld skoolのブレイクダンスのファッションが元になっています。高校生の頃からやっているブレイクダンスをモチーフにして、私が彫刻作品をつくるのはとても自然で、自分にしかできないことだとも思っています。ブレイクダンスは、私が作品をつくる上で大きな基盤になっています。
木彫でbboyを表現するようになったのは、bboyが元々アメリカの文化なので、木彫という方法が日本人らしくオリジナリティがあると思うし、木彫のbboyをつくっている人もいないと思ったからです。また、木の独特な暖かい存在感もすごく好きで、bboyの激しい動きを木彫で表現したくて、修了制作として《Takuspebboyger(タクスペビーボイジャー)》をつくりました。一木にはこだわらず、たくさん寄せ木をしています。木彫ですが、台座を作らないことで作品を自立させ、水平、垂直をいれることで地面との一体感や不思議な感じを出そうとしています。これもbboyはStreetが基本で、bboyにとって地面は無くてはならないものだからです。そして自分がbboy的にも彫刻的にも純粋に面白くて、カッコイイと思える彫刻をつくっているつもりです。
これからもダンスを基盤にした作品をたくさんつくり、積極的に作品を発表していきます。そして、作品タイトルの由来となっているHIPHOP戦隊BBOYGER(私たちのユニット:ラップとダンスで勧善懲悪スタイルのスーパーヒーロー戦隊)とunityselections(bboy crew)でのパフォーマンスも続けていきたいと思います。

小畑多丘 写真 小畑多丘
1980年 埼玉県生まれ
1999年 unityselections(breakdanceteam)結成
2006年 東京藝術大学美術学部彫刻科卒業
2007年 HIP HOP戦隊BBOYGER結成
2008年 東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了
 
受賞・展覧会歴
【展覧会】
2006年 「第2回アトリエの末裔あるいは未来」展 上野桜木旧平櫛田中邸(東京)
  「東京藝術大学卒業制作展」 東京都美術館
 

「ナンバダワールドダンシング」(劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)) 公演時に《bーboy Takuspe+old skool bboy》展示 東京芸術劇場エントランス

2007年 「第3回アトリエの末裔あるいは未来」展 上野桜木旧平櫛田中邸(東京)
2008年 「東京藝術大学修了制作展」 東京藝術大学大学美術館
【イベント】
2006年 「ageHa live ltd.」DEX PISTOLS×bboy Takuspe 新木場ageHa@STUDIO COAST(東京)
2007年 「BBOYPARK007」代々木公園・野外ステージ HIP HOP戦隊BBOYGERとして出演
2008年 「SUMMER SONIC 08」千葉マリンスタジアム&幕張メッセ HIP HOP戦隊BBOYGERとして出演
「平成20年度 藝祭」東京藝術大学 HIP HOP戦隊BBOYGERとして出演

今後の活動予定
・「たけしの誰でもピカソ」テレビ東京 2008年9月19日(金)22:00〜22:54
・「トーキョーワンダーウォール都庁2008」東京都庁 2009年3月25日(水)〜31日(火)予定


トーキョーワンダーウォール審査員長賞 鎌田あやさん
鎌田あやさん 写真
鎌田あや
1981年、東京都生まれ。2008年、多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業。現在、同学大学院美術研究学科油画専攻在籍。
《夢の中に想い出がおしよせる》2008年 おもちゃ、鏡、木材 180×180×180cm
《夢の中に想い出がおしよせる》2008年 おもちゃ、鏡、木材 180×180×180cm

こどもの頃、早く大人になりたかった。
なのに、歳を重ね、大人といわれる年齢に近づいていく日々の中で
子どものままでいたいと願う日があった。
大人になりたい、子どもでいたい。
その二つの想いの狭間で身動きがとれなくなった時期が確かにあった。
今の私はというと、どちらの想いも願いもない。と、思う。
私はわたしをワタシとして認めながら生きていくことを選んだから。
大人になりたい子どもの願い。子どもでいたい大人の願い。
未来に向かって生き続けなければならない私たち。未来への夢。過去の想い出。
鏡に映るのは大人になりたい子どもの顔なのか、子どもでいたい大人の顔なのか。
夢が映されるのか、現実が映し出されるのか。
私は、どんな顔を映すのか。あなたは、どんな顔を映すのか。
私とあなたの想いが映し出される。

社会的には大人といわれる年齢に達した今も、私は家庭をもつでもなく、自立するでもなく、相変わらず親の保護のもとで生活をしています。自立することが大人なのだとしたら、私は大人とはいえません。では、私は何者なのでしょう。確かなことは、大人にもなれず子どもにもなれず、とても宙ぶらりんで曖昧な境界にいるということ。そして、大人と子ども、両方の視点を持っているということ。今の私は、この曖昧な時期に起こる心の揺らぎを表現していきたいと思っています。今回は、大人の女性を象徴する鏡台と女の子が遊ぶおもちゃを素材として作品を発表しましたが、これからも大人の女性から見ている子どもの世界と、子どもが見ている大人の女性の世界の矛盾や、感情のぶつかりあいを表現していきたいです。

受賞・展覧会歴
2007年 「鎌田あや展」ギャルリー東京ユマニテ
2008年 「ユマニテラボ 小作品展」ギャルリー東京ユマニテ

今後の活動予定
・「トーキョーワンダーウォール都庁2008」東京都庁 2009年3月25日(水)〜31日(火)予定


次回は…
明和電機の代表取締役社長、土佐信道さんを紹介します。[10月9日(木)アップ予定]



 
 
トーキョーワンダーウォール

2000年5月、東京から世界に向け文化的魅力を発信しようと始まったトーキョーワンダーウォール。これからの美術を担う新進作家の作品発表の場として、東京都庁舎の空中歩廊壁面(wall=ウォール)を提供し、数多くの作家が作品を発表してきました。この展示は、都庁を訪れる大勢の人に新たな刺激を与え、文化の創造拠点としての役割を果たしています。
このように、都庁舎に展示する作品を公募するトーキョーワンダーウォールは、毎年作品募集を行っており、応募数は回を重ねるごとに増加。9回目となる今年の応募総数は1104名(平面作品)でした。2007年からは平面部門に加え、立体・インスタレーション部門も創設。今年は128名の応募があり、35歳以下の若手作家が切磋琢磨する公募展になっています。
審査方法は、現物審査の1点勝負。毎年100点前後の作品が入選し、その中から12点の入賞作品を選定。入賞者には、賞金と賞状が贈られます。入選者は東京都現代美術館で展示の機会があり、入賞者はさらに都庁で約1ヶ月間、作品を展示することができます。その後はトーキョーワンダーサイトと連携し、作品の展示・販売の機会も提供されます。トーキョーワンダーウォールは今後も、公募展の開催から若手作家の支援、東京における芸術文化の活性化を図っていきます。

創作活動サポート
メンバー登録
東京のアートシーンを共に創造するメンバーを募集しています!
アーティストの方はこちら
あなたの作品や活動をTokyoから世界に向けて発信してみませんか?
サポーターの方はこちら
創作活動をサポートするギャラリーや稽古場の登録、展覧会やイベントを投稿できます。
メールマガジン登録申し込み
デジタルミュージアム
東京・ミュージアム ぐるっとパス2007
詳しくはこちら