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トーキョー・アートビジョン
No.035 自分の作品と向き合うコンペ「1_WALL」
語り手:ガーディアン・ガーデン 黒坂美生さん、鈴木志野さん

ガーディアン・ガーデン主催の公募展「1_WALL」は、これまで566人の新進作家を輩出してきた『ひとつぼ展』をリニューアルしたコンペです。大きな特徴としてあげられるのが、「グランプリは公開審査で決める」という点。2次審査を通過した6人の出品者が、審査員5名と観客およそ百数十名の前でプレゼンテーションし、その場で大賞が決まるのです。プレゼンに何かコツはあるのでしょうか?


「1_WALL」とは?

 リクルートのメセナ活動として運営しているガーディアン・ガーデンが主催している公募展です。コミュニケーションビジネスに携わる企業ですので、業界の活性化に少しでもつながればという考えが根底にあります。もともと『ひとつぼ展』という16年続くコンペがあったのですが、第30回を機に、時代の一歩先を行くコンペに変えようということで昨年2009年にリニューアルしました。

 「1_WALL」は、グラフィックと写真の2部門でコンペを行い、それぞれのグランプリ受賞者はガーディアン・ガーデンで個展を開催することができます。そこにたどり着くまでには「ポートフォリオ制作」「審査員へのプレゼンテーション」「公開審査会でのプレゼンテーション」の3度の審査があり、出品者は何度も自分の作品と向き合いながら次のステップに進むという仕組みになっています。

 『ひとつぼ展』の頃から毎回多数の応募をいただいておりますが、2次審査に進めるのは30名。8分という持ち時間内、一対一で5人の審査員に直接プレゼンします。その中から「1_WALL」展に出品できるのは6名で、一人一壁面(約2.5×4m)を使って作品を展示します。そして、グループ展会期中に行われる公開審査会でのプレゼンテーションの結果によってグランプリが決まります。


プレゼンテーションのポイント

 最終審査となる公開審査会でのプレゼンテーションの持ち時間は、一人2分間。会場には一般のお客さんが百数十名入っていて、近くに審査員が座っている。そのシチュエーションだけで緊張するでしょう。早く終わってしまう方もいますが、それではもったいなくて。自分が今までどんな活動を続けてきたのか、今後どうしたいのか。そういったことを自分の言葉で伝えられると、審査員もお客さんも作品についてより理解を深められるのではないでしょうか。

 特に「今後どんな作品をつくっていきたいのか」は、審査のジャッジの基準にもなります。作家でやっていきたいのか、広告などの仕事としてやっていきたいのか。アーティスト、イラストレーター、フォトグラファー……それによって、アドバイスの仕方も全然違いますからね。そもそも「1_WALL」は、完成された人ではなく、これからどんどん成長していくだろうという可能性のある人が選ばれるコンペです。ですから、質疑応答の際に審査員に厳しいことを言われても、自分の考えをしっかりと伝えることが大切です。

 出品者の作品づくりに向かう姿勢は、短いプレゼンの中でも自然に表れてきます。作品の個性と合わせて、出品者の世界観を存分に感じてもらえます。第2回「1_WALL」の公開審査は、グラフィック部門が3月4日(木)、写真部門が3月26日(金)に行われます。出品者、そして第一線で活躍する審査員の生の声が聞ける貴重な場ですので、クリエイターを目ざす学生さんなどに是非見に来てほしいですね。

第1回グラフィック「1_WALL」展の公開審査会の様子

第1回グラフィック「1_WALL」展の公開審査会の様子

第1回グラフィック「1_WALL」展の公開審査会の様子
第2回「1_WALL」展 グラフィック部門 ファイナリスト

 2次審査を通過し、現在ガーディアン・ガーデンで開催中のグループ展に作品を展示している出品者6名(五十音順)をご紹介。公開審査、展覧会はもちろん、今後の活動にもご注目ください!

らくがきが咲いている

■「らくがきが咲いている」
展示を創り、作品について語り、その場でグランプリを決めていく。その流れを、色々な人達と一緒に楽しみ、全体を通して、素敵な空間や時間を創り上げていきたいです。
おぐまこうき 1981年生まれ

VISION

■「VISION」
多くの人に作品を見てもらえるよい機会だと思います。公開審査では作品に対するリアルな感想を聞けると思うので楽しみです。
下野薫子 1988年生まれ 武蔵野美術大学デザイン情報学科在学中

霧

■「霧」
元のプラスチック容器の姿からは想像がつかない程、質感が変化している。容器のひとつひとつだけでなく、風景を見るように全体を眺めてもらえたらと思う。
西本良太 1977年生まれ 東京学芸大学卒業

Fool’s Experiments -愚者の実験-

■「Fool’s Experiments -愚者の実験-」
1つの壁を1つの空間と捉えた展示を目指します。作品のコンセプトを伝える機会をいただけるのはとても嬉しいですし、公開審査を楽しみにしています。
早崎真奈美 1980年生まれ
Chelsea College of Art and Design, BA Fine Art卒業、京都市立芸術大学美術学部卒業

パンチラ☆ガール

■「パンチラ☆ガール」
改めて、作品の向こう側は人なんだと思いました。そして、今、自分ができる精一杯をぶつけられればと思います。是非、日常を離れて足を運んで頂ければとても幸いです。
LEIKA LEE 1978年生まれ 嵯峨美術短期大学卒業

ひかりの僧侶はひとりひとりを守ってる

■「ひかりの僧侶はひとりひとりを守ってる」
作品を選んでいただいて感謝の気持ちでいっぱいです。作品を通して人とコミュニケーションが出来ることに、とてもワクワクしています。
湯沢恵理 1983年生まれ 女子美術大学芸術学部洋画科卒業

Information

第2回「1_WALL」展

■グラフィック部門:2月22日(月)〜3月18日(木)
公開最終審査:3月4日(木) 18:00〜20:30 ※見学は要事前予約
参加審査員:小阪淳氏、佐野研二郎氏、服部一成氏、平林奈緒美氏、ヒロ杉山氏

■写真部門:3月23日(火)〜4月15日(木)
公開最終審査:3月26日(金) 18:00〜20:30 ※見学は要事前予約
参加審査員:菊地敦己氏、鈴木理策氏、竹内万里子氏、野口里佳氏、町口覚氏

※詳細は、ガーディアン・ガーデンの公式ホームページよりご確認ください。
http://rcc.recruit.co.jp/gg/index.html

次回は…
引き続き、「1_WALL」についてご紹介します。[3月25日(木)アップ予定]

 
ガーディアン・ガーデン 写真
 
ガーディアン・ガーデン

株式会社リクルートがメセナ活動の一環として運営するギャラリー。1990年渋谷にオープンし、1993年銀座へ移転。現在、グラフィック、写真など様々な分野で創作活動を続ける若手クリエイターに対し、表現する「機会」と「場所」を提供。長期的な視点で、新人の発掘・育成サポートを行っている。姉妹ギャラリーとして、クリエイションギャラリーG8がある。今回お話をお聞きしたのは、ガーディアン・ガーデン事務局担当の黒坂美生さんと鈴木志野さんです。

所在地:東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビルB1F
開館時間:12:00〜19:00(水曜のみ〜20:30)
休館日:土・日・祝祭日(展覧会会期中は土曜日も開館)
http://rcc.recruit
.co.jp/gg/index.html

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