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トーキョー・アートビジョン
No.036 「1_WALL」からステップアップする
語り手:ガーディアン・ガーデン 黒坂美生さん、鈴木志野さん

ガーディアン・ガーデン主催の公募展「1_WALL」は、これまで566人の新進作家を輩出してきた『ひとつぼ展』をリニューアルしたコンペです。グラフィックと写真の2部門があり、現在2次審査を通過した写真部門の出品者6名のグループ展が開催されています(4月15日まで)。アーティストとして創作活動を続ける上で必要な発表の場。「1_WALL」にはどのようなメリットがあるのでしょうか?


審査員と直接対話できるコンペ

 「1_WALL」は、審査員のみなさんと今後の表現を一緒に考えていこうというスタンスで運営している公募展です。グランプリ受賞者は1年後の個展開催と、その作品をまとめたパンフレットを制作することができます。また、グランプリがとれなくても、「1_WALL」への応募者の次のステップにつながるような、自分の作品を見直すきっかけ、チャンスを与えられないか。そういった思いから、1次審査で落ちてしまった方にも、提出されたファイルに審査員とガーディアン・ガーデン事務局のコメントをつけてお返ししています。応募者に審査員の方から直接メッセージがいくのは、なかなかないと思います。

 1次審査を通過した30名も審査員のアドバイスをもとに、次のプレゼンテーションの対策を練ることができます。2次審査は、審査員と一対一です。ポートフォリオだけでは表現できなかったことを直接言葉で伝え、原画などとあわせて審査員にプレゼンします。その8分間はお見合いとも言えるもので、出品者は審査員の真摯な意見がもらえます。審査員の中にはコンペの審査だけでなく、人生相談をされた方もいたようです(笑)。

第1回写真「1_WALL」、2次審査の様子

第1回写真「1_WALL」、2次審査の様子

第1回写真「1_WALL」、2次審査の様子

審査方法とその後の展開

 ポートフォリオレヴューが終わると、事務局と審査員5人で議論を進め6名の出品者を選出します。とにかく審査員のみなさんは真剣ですので、ぶつかり合うこともあります。例えば、ある出品者を4人の審査員が「No」と言っても、1人が他の審査員を説得することもありました。また、他の公募展で受賞経験のある方からも応募があるのですが、その方が必ず「1_WALL」で受賞するとは限りません。公募展での評価を気にしなくても、「あなたはひとりでやっていける」、そういった審査員のジャッジもあるので、落ちたからダメということでもないんです。前身の『ひとつぼ展』では、何度も何度も応募してくださる方が多くいました。蜷川実花さんは4回チャレンジしていますし、中には6回という方もいます。「1_WALL」も、審査員からもらったコメントをもとに、新たなステップを踏み出すきっかけになればいいなと思います。

 第1回グラフィック「1_WALL」展でグランプリを受賞した我喜屋位瑳務(ガキヤイサム)さんは、すごく精力的に活動していて、雑誌に特集されたり、アートイベントで作品が展示されるということもありました。受賞をきっかけに、ご自身で創作活動の幅を広げられたというのが嬉しかったですね。とはいえ、私たちもサポートをしています。例えば1次審査通過者は、返済不要の「スカラシップ(奨学金制度)」に応募できるんですね。グラフィック、写真部門から希望者を募り、毎年各1名を選考。国内外問わず、大学院などへの進学の支援を行っています。また、毎年開催している年末のCREATION projectに参加のお声がけをすることもあります。これからも、「1_WALL」を若い方にもっともっと前向きに作品づくりにチャレンジしてもらえるような公募展にしていきたいと思っています。

第1回グラフィック「1_WALL」展の展覧会風景

グランプリ我喜屋位瑳務さんの展示風景

第1回グラフィック「1_WALL」展の展覧会風景。右はグランプリ我喜屋位瑳務さんの展示風景
第2回「1_WALL」展 写真部門 ファイナリスト

 2次審査を通過し、現在ガーディアン・ガーデンで開催中のグループ展に作品を展示している出品者6名をご紹介。公開審査、展覧会はもちろん、今後の活動にもご注目ください!

■「夢の出口」
「夢の出口」の出口が意味するところは、希望だ。早く夢から覚めて、現実の世界でリアルな感覚を得ることを目的とする。夢の向こう側に現実があることを願っている。
滝沢広 1983年生まれ

■「PROGESTERON」
撮りたいと思ったものを素直に撮り続けてきました。結果、出来上がった写真はポートレートばかりで今回の作品は女の人がテーマです。沢山の人に観て頂きたいです。
中井菜央 1978年生まれ 日本写真芸術専門学校卒業

■「ちょっとそとまで」
展示について考えるのは初めてです。何か良い体験になりそうな気がしています。私的な問題を扱っていますが、見てくださる方にも感ずる部分があれば幸いです。
ボン靖二 1983年生まれ 京都教育大学美術科卒業、創造社デザイン専門学校在学中

■「モーターサイクル・ゴー・アルファビル」
今まで良くないとされたものが、良いものとされるようになりたい。写真じゃないと迫害された写真を僕が正装させて世に出したい。そういう想いで作品を撮り、作り続けます。
三野新 1987年生まれ 映画美学校ドキュメンタリー初等科修了、早稲田大学文学部演劇映像コース演劇科在学中

■「Fog」
せっかくの貴重な機会をいただいたので、固くならず、色々と縛られずに展示出来ればと思っています。是非みにきてください。
横田大輔 1983年生まれ 日本写真芸術専門学校卒業

■「月面」
今回このような機会に恵まれ、大変うれしく思っております。よろしくお願いいたします。
吉田和生 1982年生まれ 滋賀県立大学人間文化学部生活文化学科卒業

Information

■第2回写真「1_WALL」展 3月23日(火)〜4月15日(木)
公開最終審査:3月26日(金) 18:00〜20:30 ※見学は要事前予約
参加審査員:菊地敦己氏、鈴木理策氏、竹内万里子氏、野口里佳氏、町口覚氏
詳細は、ガーディアン・ガーデンの公式ホームページよりご確認ください。
http://rcc.recruit.co.jp/gg/index.html

 
ガーディアン・ガーデン 写真
 
ガーディアン・ガーデン

株式会社リクルートがメセナ活動の一環として運営するギャラリー。1990年渋谷にオープンし、1993年銀座へ移転。現在、グラフィック、写真など様々な分野で創作活動を続ける若手クリエイターに対し、表現する「機会」と「場所」を提供。長期的な視点で、新人の発掘・育成サポートを行っている。姉妹ギャラリーとして、クリエイションギャラリーG8がある。今回お話をお聞きしたのは、ガーディアン・ガーデン事務局担当の黒坂美生さんと鈴木志野さんです。

所在地:東京都中央区銀座7-3-5 リクルートGINZA7ビルB1F
開館時間:12:00〜19:00(水曜のみ〜20:30)
休館日:土・日・祝祭日(展覧会会期中は土曜日も開館)
http://rcc.recruit
.co.jp/gg/index.html

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