■ご案内

このたび、日本橋三越前のギャラリーArt Mall（アートモール）にて、新作個展「古河博章 色鉛筆画展 ” A floating world “」を開催いたします。

古河博章は色鉛筆に様々な画材を絡めて描く技法を得意とする画家で、近年はパステルやアキーラなど複数の画材を、人が感じる「五感」にあてがい、重ね合わせ、色鉛筆でまとめあげるスタイルで制作をしています。幼少期のアメリカ合衆国での生活体験を原点とし、独特の色彩感覚をつかんでいて、言葉だけでは表せない何かを伝えることをテーマとしています。

今回の個展では、題名「A floating world」、つまり現代の「浮世」を描ききることに挑戦しました。2020年から続くコロナ禍によって大きく変わった世界。その中で、目の前のことに向き合い続ける毎日。そして器として変わらずそれを受け止め続ける街。その現代の流れの記録。

本個展の作品の大きな二つの切り口は、一つに東京を主とした都市風景を、世の中で今流れる音楽と結び合わせた情景とともに提示し、現在の街の暮らしの記録をより鮮明に映し出すこと。もう一つは、前回のArt Mallでの個展から引き続き行っている、「Recordシリーズ」という、時代の節目節目で自分の内面が受け止めたことを、飾らずに記すつもりで記録していく抽象画です。

横軸としての、現代に流れる音楽と連動した、身の周りにある都市風景の記録。そして縦軸としての、日々過ぎてゆく時代のうねりをしおりとして描き留める記録。この二つの座標軸を通して、この「21世紀の浮世」がどんな世界なのかを、個展として浮かび上がらせたいというのが、今回の狙いです。

■ 古河博章プロフィール及び展示歴。

1980年　埼玉県生まれ。現在東京都在住。

1985年～1990年　アメリカ合衆国在住。

1995年　高校の美術部入部を機に美術作品制作を始める。

2003年　立教大学文学部比較文芸思想コース卒業。

2010年　銀座月光荘画材店にて初個展。以後、5回こちらで個展。

2011年～2020年　千葉県香取市佐原町並み交流館にてこの間7回個展。

2015年　亀有Gallery Barco にて個展。

2015，2016年　池袋アートギャザリング入選。

2018年～2021年　日本橋三越前 Art Mall にて、これまで4回個展。

2019年、2021年　近代日本美術協会展入選。

2021年　第9回横浜開港アンデパンダン展に招待出品。

2021年　東京・谷根千の「ギャラリー七面坂途中」にて個展。

2021年　イタリア・ミラノのギャラリー「M・A・D・S  ART GALLERY」にて国際企画展示に招待出品。

■メディア取材歴

2017年　NHK「ひるまえほっと」にて、佐原で自らが主催したワークショップが取材放映される。

2019年　画材メーカー「ターレンス」の季刊誌「ターレンスクラブ」に取材記事掲載。

2020年　東京都芸術文化活動支援事業「アートにエールを！東京プロジェクト」に制作動画採択。

2021年　新美術新聞「画材考」コーナー第99回にてコラム記事執筆。