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ふたり展&コラボレーション『 果てしのない』/ neverending

2023/01/13 - 2023/01/20

終了
美術 バレエ・ダンス・パフォーマンス
村世界
東京23区内

この度は、村井姫花とジャン・ディッキーによる2人展&山口みいなとのコラボレーションを『果てしのない』/ “neverending”と題して東京・代々木上原のクリエイティブスペース「村世界」にて開催します。

ニューヨークを拠点に活動するアーティスト、村井姫花とジャン・ディッキーは、絵画制作を通して、現代世界の果てしなく続く物質の流れに入り込んでいきます。各アーティストの作品は、この終わりのない物質の流れの中での自然と人工物の交わりを批評的に探求しています。姫花の作品の中では、天然素材(染料、小麦粉、卵、紙)の中に人工物としてホットグルー(グルーガン)が織り込まれ固められており、そこに最も顕著にこの批判的探究が表れています。ジャンの作品では、自然成分の顔料が作り出すひび割れやその流れるような動きの中に星型のモチーフ(五芒星)が人工的な境界線をもたらし、姫花の作品と同様に自然と人工的要素の間に緊張感を生み出しています。五芒星は形状的な構成要素として使われますが、同時にアメリカの国家や、広義に国家アイデンティティを思い起こさせるものでもあります。

今回の2人展ではさらに、2名の共通の友人である東京在住のアーティスト、山口みいなとの特別なコラボレーションプロジェクトの続きが行われます。1回目のコラボレーションは、本展の数日前(1月9日〜11日)にギャラリーフィルモ(東京・千歳烏山)でライブで行われました。ギャラリーフィルモでは、ペインティングとドローイングのマラソンのようなセッションを行い、3人のアーティストが共同で展示しているそれぞれの絵を2枚組の作品(2部作)に変身させました。今回の展示では姫花とジャンのふたりの作品が展示されている会場「村世界」でみいなが”空間ドローイング”に挑みます。みいなの軽く浮遊する線が3次元に現れることで、ジャンと姫花の作品世界の接続を強めます。ジャン、姫花、みいな3名のコラボレーションがこれからも続いていくことを願って、本展覧会『果てしのない』/ ”neverending”が始まります。

We are pleased to announce a two-person exhibition by Himeka Murai and Jan Dickey in collaboration with Miina Yamaguchi titled “果てしのない” / “neverending” at the creative space “Muracekai” in Yoyogi Uehara, Tokyo.
New York City-based artists Himeka Murai and Jan Dickey enter into the neverending material flow of our modern world through the process of painting. Each artists’ work critically explores an interpenetration of the natural and the artificial within this flow. For Himeka this is most apparent between the natural materials she employs (dyes, flour, egg and paper) and the artificial hot glue she weaves through and clumps into them. For Jan a similar tension arises between the cracking, flowing movement of his earth-based paint and the artificial boundaries he imposes with the shape of the five-pointed star. The star is used in Jan’s work as a formal compositional device, but is also meant to evoke the American state and state identification more broadly.
This 2-person exhibition, moreover, includes a continuation of a special collaboration with their mutual friend: the Tokyo-based artist Miina Yamaguchi. Their initial collaboration was conducted live in Gallery Filmo just days before this exhibition (from January 9 through 11) at Gallery Filmo. Inside Gallery Filmo, the three artists collaboratively transformed individual paintings into diptychs during a marathon painting and drawing session. Miina has now been invited to perform a spatial drawing project in the exhibition space at Muracekai. The presence of Yamaguchi’s light and floating lines, now brought into the third dimension, further strengthens the connection between Jan and Himeka’s worlds. We hope the collaboration for Jan, Himeka, and Miina will be never-ending.

 

インフォメーション

《参加アーティスト》
Jan Dickey (ジャン・ディッキー)
村井姫花
山口みいな


《展覧会詳細》
入場無料
開催日時
オープニングレセプション:2023年1月14日(土)17時〜20時

会期:2023年1月13日(金)〜2023年1月20日(金)
   12時〜19時 *レセプション日以外は平日のみ


《会場》
東京渋谷・代々木上原にあるクリエイティブスペース「村世界」にて。
詳細な住所はhimeka.studio(@)gmail.comにお問い合わせください。

ふたり展&コラボレーション『 果てしのない』/ neverending

会期2023/01/13(Fri)- 2023/01/20(Fri)
会場 村世界
開館時間 ・休館日オープニングレセプション:2023年1月14日(土)17時〜20時

会期:2023年1月13日(金)〜2023年1月20日(金)
   12時〜19時 *レセプション日以外は平日のみ
チケット料金入場無料
お問い合わせ先himeka.studio(@)gmail.com

《アーティストプロフィール》

Jan Dickey(ジャン・ディッキー)
ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動。西洋の伝統的な絵画手法やマテリアルを駆使し、何層にも重なる地層のような絵画作品を制作している。
アメリカ全土・日本で個展を開催し、ARTnSHELTER(東京・品川)、the Kimmel Harding Nelson Arts Center(ネブラスカ州・ネブラスカシティー)、Vermont Studio Center(ベルモント州・ジョンソン)のレジデントアーティストとしても活動した。2020年には、ホノルル美術館での展覧会 『Why Are You Painting?』 と、ニューヨーク・チェルシーの Studio9D でのグループ展『Another Year in the Republic』でのキュレーションを担当。また2021年には、成都ビエンナーレ(中国・成都)の特別展『相互依存性:途中で宇宙に出会う』ゾウ・シューラン(邹舒烺)&シー・へ(何兮)のキュレーションに参加。2023年にはThe Sam and Adele Golden Foundation℠ for the Arts, Inc. のレジデンシーに参加する。

2008年 デラウェア大学卒業 BFA取得
2017年 ハワイ大学マノア校卒業 MFA取得
2019年 個展『生と共に / Together Through Time』 (ARTnSHELTER、東京・品川)
2020年 グループ展『Another Year in the Republic』 (Studio9D、アメリカ・ニューヨーク)
2020年 グループ展『Why Are You Painting?』 (ホノルル美術館、アメリカ・ハワイ)
2021年 成都ビエンナーレ特別展『Interdependency: Meeting the Universe Halfway』(中国・成都)
2022年 4人展『Relief』(ニューヨーク・チェルシー)

ウェブサイト:jandickey.com
インスタグラム:@jan.dickey (https://www.instagram.com/jan.dickey/)




村井姫花
東京都葛飾区出身。
グラフィックデザインを学ぶためにニューヨークに行くが、パンデミックになり、現地では家にこもりきりでリモート留学する羽目に。留学生活は全てコンピュータ上で送る傍ら、ニュヨークのアートシーンに刺激され、自己流で絵画制作を始める。様々なことがデジタルに制限されてしまった反動で、自分の手で物理的に制作をする楽しさや「物質的な快楽」を感じ、作品制作にのめり込む。
紙、卵、小麦粉、野菜、香辛料など、身の回りで手軽に手に入る天然素材とグルーガンを
使用して半立体の絵画を制作している。生活してきた二つの都市、東京とニューヨークでは
自然物と人工物の混ざり合った吹き溜りのようなものがあちこちにあった。そうした自然物
と人工物が互いに溶け込む情景に惹かれていたこともあり、直感的に有機的・自然らしいフォ
ルムを構成する中で人工素材のグルーガン(プラスティック)を使用するようになる。多
くの作品では天然の素材で構築された画面に人工物(グルーガン)をのせ、天然素材と一体
化して息をしている様子を作っている。
ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活動中。2023年度のNYFA Immigrant Artist Mentoring Programに選出され、今年3からNYで展覧会参加予定。

経歴:
2019 年 国際基督教大学教養学部卒業
2021 年 ニューヨーク州立ファッション工科大学コミュニケーションデザイン学科卒業
2021 年〜現在 ニューヨーク・ブルックリンのアートスタジオでデザイナー兼アシスタントとして勤務しながら自分の作品制作をしている。

主な活動:
2021年12月 個展『Nostalgic Magic』 (埼玉県東大宮)
2022年6月 4人展『Relief』 (ニューヨーク・チェルシー)
2022年7月 グループ展『DECAGON』 (ニューヨーク・ブッシュウィック)
2022年9月 公募展『Monster Exhibition 2022』 (渋谷ヒカリエ、東京・渋谷)
2022年11月 オンライン公募展『Tactile Sublime』(Dodomu Gallery、アメリカ)

ウェブサイト : himekamurai.com
インスタグラム:@himeka_murai (https://www.instagram.com/himeka_murai/)



山口みいな
多摩美術大学大学院修了
線を引いている。様々なメディアを使い、自分から出てくる線を見つめている。
布をコンパクトにパッキングして、持ち運び共に旅をするようにして痕跡を残し続けるという作品を制作したり、エアベッドを使って時間の流れをテーマにした作品なども作っている。
線を引くという行為を通して他者とのコミュニケーションを取ったり、生活の中で自身の身の回りに発生するドローイングを発見し探求して行く。

2021年1月 多摩美術大学修了制作選抜展   アートテーク
2021年2月 五美術大学連合卒業修了制作展 国立新美術館
2021年7月 pick & fly 個展   HB.Nezu
2021 年9月 ひえたぽてと  スペースくらげ

インスタグラム:@miinayamaguchi

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