近代日本画壇で活躍した川合玉堂は精力的に様々な技法を学び、独自の境地に達し、近代日本画壇の巨匠となりました。若くして京都で築いた地位を捨て、一画学生として上京するなどの原動力は描きたいものを描くため、つまりは「絵を描くのが好き」というところからきていました。

お祭りや珍事、美味しいものに出会うと必ず筆をとります。また、釣りはしませんが釣り人を描くのは疎開後の日課のようでした。絵の向こうに玉堂の笑顔が浮かぶような作品と、爽快な夏の作品を展示します。

作品を観たあとには、玉堂が愛した御岳渓谷を模してつくられた枯山水庭園にてお過ごしください。