この度谷中銀座商店街の路地を入ったところにあるトタンというスペースで絵の展示とグッズの販売をいたします。

前から描いてきたイラスト寄りのペン画、2024年に入ってソフトパステル（クレヨン）で描き始めた絵画っぽい人物画がメインとなります。あとは、最近美容師と仲良く機会が多く、その世界と前からなにかしら縁があるので、〈頭〉をテーマとしたZINEを数人の参加者と創作しました。他にも、手に取りやすければいいなと思って作っている、ポストカードや小物も置いています。

展示のタイトル、とたんとねすとてん、に関して。普段から〈人物〉を描くことはわたしの作品の中心にありますが、サイズや素材、スタイルを揃えるのは苦手なので、展示をするにあたって、始まりから終わりまで流れる作品の集合体、というよりも不揃いな作品の森を想像していました。

「NEST（ネスト）」は英語で主に鳥の巣を表していますが、人間が安全でいられる場所としてもメタフォリックに使ったりします。形がバラバラだけど一組になっている、例えばテーブルと椅子やティーセットのことも「NEST」と言うらしいです。巣のごちゃごちゃなイメージと、語が持つ意味合いも含めて、「NEST」を最初からタイトルに考えていました。が、歩けばカタカナコトバにあたる今と、「ネスト」というタイトルの短さや音の貧しさに悩んだ結果、ギャラリーの名前でもある「トタン」をお借りしました。「途端」、時空を切り裂いて新しい状態が生まれる清々しい単語だと感じています。自分自身を驚きの方に向かせることを大事にしたい。

色やマティエールよりも線が好きな自分にとって、馴染みのないソフトパステルを油絵具のように使ってみたら面白くなって、途端さ、を感じました。それに、東京での展示は今回が初めてで、この機会もひょんな事の組み合わせで成り立っています。

トタンというギャラリー自体が、どこか安心できる古民家で一息つける巣のようですが、棚の奥や天井の角、そういった意外な場所にチグハグな作品を展示して、驚きを分けられたらいいと思って、とたんとねすとてん、になりました。

展示期間中ずっと在廊しているつもりです。人混み回避のついでにぜひお越しください。

＊スペースが狭いため入場制限させていただく場合があります。

Figurative pen drawings I created over the past years, along with more recent works in oil pastel that resemble paintings (*1) will be exhibited, mixed up with goodies and a zine I crafted with some nice people.

”Totan” is not just the gallery’s name; in Japanese it also means ”in the act of”, “suddenly”. My aim is to invite you to this  gallery old and comforting like a nest, to enjoy the peacefulness, but also to surprise you with the various style, texture and unexpected presentations of my works.

Yanaka is a unique place to visit, where old Tokyo city and young culture meets, so please stop by Totan, to take a nest between your walk. I will be there most of the time during the exhibition.

*Due to the limited space of the gallery we should restrict the incoming people.

Ota Luna Shawa

Born in 1996 in Fukuoka, grew up in Brussels. Graduated in 2021 from the Master in Printmaking at the University of Fine Arts in Urbino, Italy.

Instagram:

@miluki_lunao

@totan.tokyo