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熊倉涼子「汀の椰子、対蹠のグラスフロート」

2024/10/31 - 2024/11/12

終了
美術
ギャラリーQuadrivium Ostium
神奈川・千葉・埼玉

ギャラリーQuadrivium Ostium(神奈川県鎌倉市、代表:黒田幸代)は、2024年10月31日(木)から11月12日(火)まで、熊倉涼子による個展「汀の椰子、対蹠のグラスフロート」を開催いたします。

◆見どころ1.圧倒的な写実表現で多様なモチーフを重ねる
熊倉涼子は、神話・伝承、学問・思想など、人類の探求において生み出されたイメージと現実世界の様々な物を掛け合わせた油彩画を制作しています。描かれるモチーフは、作家自ら造作したオブジェもあります。作品は、こうしたオブジェに加えて、神話や歴史上の登場人物を思わせる人物像や記号など、多様なモチーフのレイヤーを複雑に重ねて構成されています。見どころは、圧倒的な写実表現により、過去のイメージと現実に存在する物が、画面上でフラットに同義化されていることです。本来なら異なるもの同士が同義化されることで、現実の前提を覆すパラドックス的な感覚を覚えさせ、いま目に映るものは果たして真実として映っているのか、を観る者に問いかけます。

◆見どころ2.ギャラリーの古美術コレクションから得た発想に基づいた新作を発表
Quadrivium Ostiumは古美術コレクションを保有しています。企画展開催にあたり、熊倉さんには、何度かギャラリーにいらしていただきコレクションをご覧いただきました。今展では、古美術にインスパイアされた新作が出品されます。また、作家が造作したオブジェも展示し、プロジェクターで実際にどのように制作しているかもご覧いただけます(非売品)。

◆作品と展覧会タイトルについて(熊倉涼子)
・作品について
Quadrivium Ostiumで様々な地域や時代からやって来た品々を拝見したとき、彼らは時間や空間の境界を超えてふいに流れついた、漂着物のようだと感じました。その中でも私は、どこから来たのか、誰が作ったのか、正確な由来がよくわからないものたちに惹かれました。その多くは、ともすると捨てられて時の流れの中に埋もれてしまっていたのかもしれません。この展示は、そうしたギャラリーのコレクションから着想を得た作品を中心に構成します。
・展覧会タイトル「汀の椰子、対蹠のグラスフロート」について
古美術品や古い道具、現代まで残る歴史上のイメージなどについて考えたとき、彼らは漂着物のように、広大な時空の中を運良く潜り抜けてきた存在なのだと思いました。
まったく異なる由来のものたちが出会うという点でも、漂着物という概念はギャラリーで色々なコレクションを見せて頂いたときの感覚に近いかなと思いました。
そうしたことから、タイトルは漂着物についての要素から考えました。
「椰子」は、柳田國男と島崎藤村のエピソードからです。
柳田が伊良湖岬でココヤシを見つけ、遠い南国のものが日本にたどり着いていることに驚き、それを藤村に話したことがきっかけで藤村は「椰子の実」という詩を書き上げたそうです。
「グラスフロート」はガラス性の浮き(ビン玉)のことで、代表的な外国からの漂着物であるらしく、カリフォルニアの漂着物コレクターが集めた日本のビン玉をまとめた本まであるそうです。

◆熊倉涼子プロフィール
1991 東京都生まれ
2014 多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業
<受賞、その他>
2021 第34回ホルベイン・スカラシップ奨学生
2019 群馬青年ビエンナーレ 入選
2017 FACE2017 損保ジャパン日本興亜美術賞 入選
2014 多摩美術大学卒業制作展 福沢一郎賞
2013 平成25年度 日本文化藝術財団奨学生
2011 第47回神奈川県美術賞 準大賞受賞
<個展>
2024 「Tange, movebis」三越コンテンポラリーギャラリー、東京
2023 「イメージの皮」銀座蔦屋書店アートウォール、東京
2022 「Mitákuye Oyás’iŋ」GALLERY ROOM・A、東京
   「Transient Images」日本橋三越本店美術サロン、東京
   「Merkmale」RED AND BLUE GALLERY、東京
2019 「coniunctio」MEDEL GALLERY SHU(帝国ホテルプラザ)、東京
2018 「Pseudomer」RED AND BLUE GALLERY、東京
2016 「PICTOMANCY」RED AND BLUE GALLERY、東京
2013 「Frame In-out」 GALLERY KINGYO、東京
<グループ展>
2024 「人物と静物」ギャラリー小柳、東京
2023 「ホルベイン・スカラシップ成果展2023」N&A Art SITE、東京
     熊倉涼子・岡田舜「S(ch)ein」TAV GALLERY、東京
2022 「The Fairest Fairs #1」TAV GALLERY、東京
2021 「シブヤスタイル vol.15」西武渋谷店美術画廊、東京
  「Everything but…」 Tokyo International Gallery、東京
2019 「STATION! in PACK 2019」Post Territory Ujeongguk、ソウル
  「MID CORE」TAV GALLERY、東京
2018 熊倉涼子・永井天陽「DI-VISION/0」TAV GALLERY、東京
  「ANOTHER LENS 新たな視点」JR上野駅Breakステーションギャラリー、東京
2017 「密柑山スケッチブック」(リトグラフ展) See Saw Gallery +hibit、愛知
  「そ」(日本文化藝術財団奨学生展) 京都造形芸術大学・東北芸術工科大学外苑キャンパス、東京
2016 「吉原芸術大サービス」旧吉原地区、東京
2015 「シブヤスタイル vol.9」西武渋谷店美術画廊、東京
  「シブカル祭。2015」パルコミュージアム、東京
  「ASIA WEEK NEW YORK」Bernarducci Meisel Gallery、ニューヨーク

◆バイオグラフィ
歴史の中で人々が世界を理解しようとする過程で生まれたイメージを元に、絵画を制作。あるひとつの事柄に対して多面的な視点で図像を集め、それを元に作品を構成している。そのようにして同じものに関する性質の異なるイメージを等価に扱うと共に、写実的な描写や落書きのような線などの複数の描写法を混ぜたり、画中画やだまし絵の手法を用いて描くことで、視覚的にも揺さぶりをかけ、目に見えるものとは何かを問う作品を制作している。

◆イベント・トーク&レセプションパーティー 11月2日(土) 開催 !
10月31日(木)から11月12日(火)の期間中、11月2日(土)には、トークショーを行います。
また、トークショーの後はレセプションパーティーを開催いたします。

【イベント概要】
開催日時:11月2日(土) 14:00~17:00
開催会場:ギャラリーQuadrivium Ostium
参加費:無料

■トークショー:14:00~15:00 【事前申し込み制・先着15名】
◇スピーカー:熊倉涼子(アーティスト)
ファシリテーター:黒田幸代(Quadrivium Ostiumオーナー)

[トークショーのお申込み方法]
下記のメールアドレス宛に、件名「トークショー参加希望」、本文に「お名前」「参加人数」「当日のご連絡先」をご記載の上お送りください。折り返しメールで返信いたします。定員に達した時点で締め切ります。あらかじめご了承ください。
・お申込み先メールアドレス
 s.kuroda@quadriviumostium.com (担当:黒田)

■レセプションパーティー:15:00~17:00 【予約不要・出入り自由】
トークショーの後、ささやかなパーティーを開きます。パーティーのみのご参加も可能です。
作家とのご歓談と作品鑑賞をお楽しみください。

インフォメーション

◆名称:熊倉涼子「汀の椰子、対蹠のグラスフロート」
◆展示内容:絵画作品を展示。作品は販売いたします。
◆開催期間:2024年10月31日(木)~11月12日(火)
◆予約:不要
◆会場:Quadrivium Ostium(クアドリヴィウム・オスティウム)
住所:〒248-0003 神奈川県鎌倉市浄明寺5-4-32
アクセス:鎌倉駅(JR横須賀線、江の島電鉄)東口4番バス乗り場より京浜急行バス(鎌倉霊園正門太刀洗 行/金沢八景駅 行/ハイランド循環)に乗車「泉水橋」バス停下車 徒歩5分

熊倉涼子「汀の椰子、対蹠のグラスフロート」

会期2024/10/31(Thu)- 2024/11/12(Tue)
会場 ギャラリーQuadrivium Ostium
開館時間 ・休館日営業時間:11:00~17:00
休業日:11月6日(水)
チケット料金入館料:無料
お問い合わせ先s.kuroda@quadriviumostium.com

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