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ブラジル北東部の民衆版画展

2025/03/19 - 2025/03/23

終了
3月のツバメスタジオ3階の展示は松本のヤマベボッサさん主催のブラジル北東部の民衆版画展です。
美術

昨春大好評いただきました東京・日本橋小伝馬町ツバメスタジオ3階での版画展が、この3月にふたたび開催のはこびとなりました。
昨年の版画展終了後にブラジル北東部の工房を訪問し、あらたに買い付けてきた作品を多数展示販売いたします。

<ブラジル北東部の民衆版画展>

2025/03/19(水)-03/23(日)

水木金 13:00-19:00
土 11:00-17:00
日 11:00-18:00

※曜日によりオープン時間が異なりますのでご注意ください

「ブラジル北東部の民衆版画展」へようこそ!

 

ブラジルではいま、フォークアートとしてその版画人気はとどまるところを知りません。本展示会で紹介するジョゼ・フランシスコ・ボルジェスは、1935年12月ブラジル北東部のペルナンブーコ州ビゼーホス生まれ。2024年夏、享年88歳で惜しまれながらこの世を去りました。ブラジル版画界の至宝であり、北東部の民衆芸術界の父、アリアーノ・スアスーナと並ぶ最重要人物です。

北東部のみならずブラジルを代表する版画家として知られるJ.ボルジェスは、幼少期から家計を助けるため小学校にわずか10ヶ月通ったのみで働きつづけました。さまざまな仕事を経たのちに、詩人兼版画家として、生まれ故郷ビゼーホスの版画工房Memorial J.Borgesで生涯を版画制作に捧げました。現在では工房が子どもや孫たちに引き継がれ、次世代の作家たちによって民衆版画の伝統が継承されています。

ボルジェスの子どもの数は全部で18人。そのうちなんと9人が版画家です。ビゼーホスの工房Memorial J.Borgesでは子どもや孫、若い世代のスタッフも一緒に、家内制手工業で日夜作品が生み出されています。本展示ではボルジェス本人のほか9人の息子のうちミゲル、マナセッシ(故人)、パブロ、バカーロ、および孫のグスタヴォ、ボルジェスの実弟アマーロ・フランシスコ(故人)、アマーロの妻ネナ、その息子セヴェリーノ、そして親戚にあたるジヴァニウドの作品を紹介いたします。数ある著名な版画家を生み出した北東部においてなお、驚愕すべき版画大ファミリーが形成されていることは驚きと喜びにたえません。

そもそもはモノクロ一色で刷られた版画でしたが、工房Memorial J.Borgesでは多色刷り版画も数多く製作し、近年ではさまざまなカラーバリエーションを増やしています。現地ではカラー版画が圧倒的に人気であり、そのポップで色鮮やかな絵柄と素朴なタッチがおおきな魅力です。南国の自然がそのまま再現されたようなフルカラーの版画を、驚くべき技術を用いて1版で刷っています。

しかし一見平和でのどかな版画の原点にあるのは「苦しみ」の表現です。これは北東部内陸の干ばつ地帯に暮らす人々の過酷な暮らしが作品の土壌となっているためです。繰り返し作品に登場する照りつける「太陽」の描写や人々の表情をごらんください。そしてセルタォン(内陸部の乾ばつ地帯)の風土を感じてみてください。人々の苦しみやよろこび、ブラックユーモア、社会風刺、信仰心、エロティシズムそしてアモール…それらがこのうえなく豊かに生き生きと表現されています。ユーモアを忘れず、時に過酷さを赤裸々に描く民衆版画は、ブラジル人の精神の豊かさそのもののようにも感じます。

北南半球の灼熱の太陽のもとで生まれた民衆版画の世界をお楽しみいただければこのうえない喜びです。たとえ暗い世の中にあっても”民衆”のなかに輝く希望を灼熱の大地ブラジルからお届けします。

WELCOME TO BRASILIAN WOODCUT FOLK PRINT EXHIBITION!

 

Nowadays in Brasil, the popularity of woodcut folk prints as a popular art knows no bounds. All Those works are traditional but at the same time are progressive form of popular art in “northeast part of Brasil” which is called “NORDESTE”.

 

Here comes Mestre Jose Francisco Borges (born in 1935) and his 9 sons works. (he has 18 children and 9 became woodcut printers) They are cores of traditional woodcut culture in Nordeste, living in Bezerros Pernambuco, 2 hours driving from Recife the capital city, running their ateliê “Memorial J Borges” and producing woodcuts night and day. .

 

Woodcut print is born as a development of chapbooks (Folk books) about 120 years ago. Nordeste used to be an area where there was no economic, no law and no politics. Rulers and bandits were wielding the power at that time. Therefore, people living in this DROUGHT ZONE (Sertão) used to be poor from born to die.

 

Look at the way they express the SUN. It looks like a pointed sword and is expressed as a cruel wild beast. ‘RETIRANTES’ (Run away) is a symbolic motif of their work. people abandoned their land and moved to somewhere else because of droughts. But as we will realize, there’s not only an expression of agony and hopelessness on those woodcut works. Joy, love, respect, adore, jealous, resist, solidarity…all kinds of emotions exist. Humans, animals, devils, wild things, Spirits, angels, Gods, Saints…all exists in perfect balance.

 

In July 2024, J.Borges past away in age of 88, in the house he lived in for his entire life, in Bezerros. His achievements were passed down to the next generation, his children and grandchildren.

 

It would be a great pleasure if you enjoy the world of woodcut folk prints born under the scorching sun of the southern hemisphere. I believe that even in a dark world, hope shines among the “people”.

 

 

会場
ツバメスタジオ3階
中央区日本橋小伝馬町13-2
井川ビル3階

*作品は一部をのぞき全て販売いたします
*お花の「展示」への差し入れは辞退させていただきます
*期間中はギャラリスト @yamabebossa_galeria_xilo が全日在廊いたします

皆さまのご来場を心からお待ちしています

インフォメーション

<木下ときわ音楽会&トーク>

3/22(土)
18:30開場
19:00開演 
木下ときわ(v,p)+新美広充(g)
@tokiwakinoshita
予約¥3500/当日¥4000 
+1dオーダー
ギャラリストによる作品解説や2024夏に渡伯したときわ&にいみ両氏を交えたフリートーク&スペシャルライブを行います。

席に限りがあります(30席)。
ご予約↓
yanakabossa@r9.dion.ne.jp

ブラジル北東部の民衆版画展

会期2025/03/19(Wed)- 2025/03/23(Sun)
会場 ツバメスタジオ3階
開館時間 ・休館日水木金 13:00-19:00
土 11:00-17:00
日 11:00-18:00
チケット料金入場無料
お問い合わせ先yanakabossa@r9.dion.ne.jp

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