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『闇がたり』 金子千裕 写真展

2025/04/11 - 2025/04/20

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美術 映像・写真
Tish Be
東京23区内
この度,ギャラリーTIsh Be で、

金子千裕 (Chihiro Kaneko) 展示 『闇がたり』

を開催いたします。

展覧会タイトル

『闇がたり』

概要

Chihiro Kaneko  PHOTOEXHIBITION

ステートメント

正月、実家に帰省したとき久しぶりに新聞を読んだ。

「光は果てしない闇のなかに湧く気泡のようなもの」

そんな言葉がたまたま紹介されていた。

ちょうど撮り続けてきた「夜の写真」にどんな言葉を添えようかと考えていたので、それは

ちょっとした天啓のように思えた。

想像して欲しい。闇の中を歩いている。

今、何かを見た。何かがあった。気配がする。

ライトをそちらに向ける。闇に光が泡立つ。

瞬間、それは消えてしまう。

より早くとフラッシュを一閃しても、それでは間に合わない。

あれはなんだったのだろう?

本当に何かがいたのか。気のせいだったのか。

わからない。すべては闇の中だ。

だからこそ、それを語ろう。写真で。

・作品解説

金子千裕は主に日暮れから夜明け前の時間帯に都市部を避けて撮影を行っている。

きっかけは彼女が 2011 年、東日本大震災で故郷が被災したこと、そこに残してきた家族や

東京の就労先での人間関係の変化などから睡眠障害を患ったことにある。彼女は眠れない

夜、あてどなく線路沿いや河川敷を歩き写真を撮っていた。

「君の夜の写真は面白い」そう言ってくれたのは、 彼女の写真の師である瀬戸正人だった。

瀬戸は「まだ見ぬ、もう一枚の写真を求めて」を掲げ、夜の写真学校というワークショップ

を 30 年以上続けている写真家だ。また彼が主催するギャラリーPLACE M は日本最古の自

主ギャラリーでもある。

金子は瀬戸のワークショップ卒業後、夜の写真を形にしようと試行錯誤を開始した。

そのような中にあった 2021 年、金子は美術家 吉野祥太郎からの誘いで奥能登国際芸術祭

2020+に技術スタッフとして参加した。 現場で芸術家や会場である珠洲の人々と交流し、珠

洲の自然や文化に触れ、 ただ撮るのではなく、 灯籠や漁火のように被写体や空間を照らして

いくことの必要性を感じるようになった。 また神事「あえのこと」との出会いから、彼女は

目に見えないもの/映らないものへの思いも持つようになった。

 

金子はそんな「夜の写真」のシリーズを一度まとめようとしている。

2024 年は「夜の写真」のシリーズを FUJIFILM ポートフォリオレビュー/アワードに応募

した。 現在はその際に選考委員の作家たちに指摘されたことを踏まえ、 撮り足し再編集を行

 

っている。本展示はその一部である。

インフォメーション

『闇がたり』 金子千裕 写真展

会期2025/04/11(Fri)- 2025/04/20(Sun)
会場 Tish Be

開催期間中 4/11〜20の金、土、日のみ開催してます。

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