「アール・ブリュット(Art Brut)」とは、20世紀にフランスの芸術家ジャン・デュビュッフェが提唱したことばで、現代では広く、専門的な美術の教育を受けていない人びとによる独創的な発想や表現に注目したアート作品を指します。
東京都渋谷公園通りギャラリーは毎年、東京都とともに、近年注目される日本のアール・ブリュットの作家たちを都内を巡回展示して紹介する展覧会を企画しており、2023年度はすみだリバーサイドホールギャラリー(9/24〜10/4)を皮切りに、本拠地・東京都渋谷公園通りギャラリーを経て、立川市のたましんRISURUホール(2024/1/24〜2/7)へと巡回する「アール・ブリュット2023巡回展『ディア ストーリーズ ものがたり、かたりあう』」を開催しています。
今回は、「ものがたり」をテーマに7名の作家を紹介。作家たちそれぞれの身近な体験や思考を創作や作品に込めた「ものがたり」とともに、それらを見て、触れることで広がる「物語」、そしてその経験を「語り合う」、という重層的な意味が込められています。