午前中に、ワークシートづくりの秘訣と心得を学び、いよいよ午後はワークシートを実際に作成していきます。TAN編集部は、小学校で担任を持つ立山道子先生と、図工を専門で教える服部鮎美先生のグループを密着取材しました。
まずは展示室を自由に見ながら構想を練ります。立山先生と服部先生は、早速展示室の隅でミーティング。「子供の生活に結びつくものを入れたいですね」「一問一答ではなく、見つけたものを書く、記述式の方がいいかも」「江戸と東京で比較できるような構成はどうでしょう」と開始5分も経たないうちに構想が固まっていきます。
「問題数があらかじめ決められていると、該当する場所を探さなければ、と頑張ってしまうけれど、そうではなく子供が自ら見つけたものを書けるのがいいですね」と立山さん。「学芸員さんの展示解説のように、『前もって聞いておくと面白いポイント』を、コメントとして添えるといいかもしれません。大名かごも、かごに乗る体験に加えてこれで21泊22日も移動する、と聞くだけでより大変さがわかりますよね」と服部先生。二人は小学生指導のプロだけあって、子供が楽しみながら学習ができる視点で展示を見ているようです。