東京のアートシーンをアーティストとともに創り、発信する Tokyo Art Navigation
HOME トピックス 展覧会・イベント情報 美術館・劇場・活動スペース アーティストファイル アート作品ランキング コラム 支援制度・コンテスト情報
トップ > イベント・レポート
 
イベント・レポート
No.023
ビートルズの音楽のような「オモシロ」を求めて

「ダウンタウンDX」をはじめ数々の人気番組を手がける放送作家の倉本美津留さんと、文芸・社会・風俗・競馬評論まで幅広く活躍する作家の高橋源一郎さん。独自の言語感覚を持つお二人による「日本語」を題材にしたトークショー&ワークショップを、来る3月30日に開催します。そこで今回はイベントに先駆け、倉本美津留さんにプレインタビュー! ミュージシャンやパーソナリティなど、放送作家にとどまらない多彩な活躍の源とは?


あっと言わせて、笑わせたい。
子供の頃から「オモシロ」一筋!

瞬発的な発想力で人気番組を生み出す、倉本美津留さん。
瞬発的な発想力で人気番組を生み出す、倉本美津留さん。

――テレビ業界には、どのようにして入られたのでしょうか。
そもそも僕がテレビ業界に入った動機は、音楽関係者に近づきたかったからなんですよ。僕は子供の頃から面白いことを考えるのが好きで、人をびっくりさせて笑わせるのが得意だったんです。その中のひとつが歌で、即興でオリジナルの歌をつくって歌うと、みんな、「わぁ、何それ、聴いたことない!」と驚いてくれる。まだシンガーソングライターが浸透する前の時代ですから、一人で詞もメロディーもつくって歌うなんて、誰もできないと子供って勝手に思ってるんですよね。ビートルズに影響を受けたこともあり、音楽で国境を超えるようなことをしたいと思って、ずっとバンドをやったり、音楽仲間とコントをやったりしていたんです。でも、これがなかなかブレイクしない。だから、とりあえずテレビ業界に潜り込んで、音楽関係者に人脈をつくろうと思ったんですよ。

――でも、行き着いた先は放送作家だった。
テレビ番組の企画会議に、新人として見学しに行った時、部外者なのにハイ!と手を挙げて思いついたことを言ったら、チーフディレクターが「オモロイな。来週はそれでいくわ」と採用してくれたんです。そのままその制作チームに入ったんですが、ある時そのチーフディレクターに言われたんです。「お前は放送作家になったほうがいい」と。僕の発想や思考は、放送作家のそれだと言うんですね。放送作家の仕事はよくわからなかったけど、そういえば子供の頃、青島幸男さんや大橋巨泉さんがすごく好きだったなと思って、あれが放送作家かと。自由奔放に面白いことをやって、世の中を引っ張って行く感じに憧れていたので、ピンときました。

――放送作家という仕事は、具体的にどんなことをするのでしょう?
いろいろなタイプがあって、台本をきれいに書く方もいれば、ナレーションをつくるのが上手な方もいますが、僕は面白い企画を誰よりも早く思いついて、会議でみんなを「オモシロイ!」と言わせることに命をかけるタイプ(笑)。僕は会議が大好きなんです。アイデアを求めてくる人の顔を見ながらその場で考えると、一番的確なものが出てくると思っているので。だから会議は自分が最も活躍できる場だと思っています。あとは、タレントとの打ち合わせですね。演者は僕らが机上で考えたことをもっと面白くできる人たちですから、そこに向けて彼らのテンションを上げていく仕掛けをつくる。僕も自分で表に出たいという気持ちを持ちながら音楽をやってきて、今でも定期的にライブを行ったりしているので、舞台の上に立った時に何があればやりやすいか、テンションが上がるかというのは、自分なりにわかるんです。半分、演者のような感覚ですね。

「“マニュアルどおり”が苦手」という倉本さん。会議やライブも相手や観客の反応を見て、その場で何をどう伝えるかを考えるそう。イベントはどんな展開になるのか楽しみだ。
「“マニュアルどおり”が苦手」という倉本さん。会議やライブも相手や観客の反応を見て、その場で何をどう伝えるかを考えるそう。イベントはどんな展開になるのか楽しみだ。


「実験性と普遍性の両立」が発想の基準

ことば絵本 明日のカルタ

もともと人名カルタ

倉本さんの著書。左から『ことば絵本 明日のカルタ』(日本図書センター)と、最近著『もともと人名カルタ』(ワニブックス)

――倉本さん流の発想法について聞かせてください。たとえば貴著『ことば絵本 明日のカルタ』は44音分のメッセージが綴られていますが、あとがきに、本当に伝えたいことは片手で数えるほどしかない、と書かれていますね。ほんのいくつかのことを44にまで膨らませるには、どのような思考作業が必要なのでしょうか?

――媒体には、本や音楽のように何度も読み返したり聴き返したりするものもあれば、ツイッターのようにどんどん流れていくものもありますが、メッセージの発信者として言葉を使う時に、その違いは意識しますか?

インタビュー・文/杉瀬由希

<プロフィール>
倉本美津留(くらもとみつる)
放送作家。「ダウンタウンDX」、NHK Eテレの子供番組「シャキーン!」などの番組を手がける。これまでの仕事に「ダウンタウンのごっつええ感じ」「M-1グランプリ」「たけしの万物創世記」「伊藤家の食卓」など。近著に『ビートル頭』(主婦の友社)、『ことば絵本 明日のカルタ』(日本図書センター)、『もともと人名カルタ』(ワニブックス)がある。また、ミュージシャンとしての顔も持つ。
http://www.ninpop.com/


TANアートイベント
倉本美津留×高橋源一郎 トークショー&ワークショップ
『日本語にツッコめ!〜コトバあそびから始まるコミュニケーション』
開催日:2015年3月30日(月)
場所:日比谷図書文化館 B1 F日比谷コンベンションホール(大ホール)
http://hibiyal.jp/hibiya/access.html
時間:19:00〜21:00 (18:30開場)
参加費:無料
定員:先着200名(定員に達し次第締め切り)
申込締切:3月25日(水)
申込方法:
メールアドレス「tanevent@bijutsu.co.jp」にメール。
※参加者全員の氏名、電話番号(複数人の場合は代表者のみ)を明記。お申込から3営業日以内に、メールにて参加可否などの詳細をご連絡します。迷惑メールの受信規制をされている方は、「tanevent@bijutsu.co.jp」からのメールを受信できるよう、ご設定ください。

問合せ:
美術出版社TANアートイベント係
TEL : 03-3234-2155 (平日10:00〜18:00)

 
イベント・レポート

都内で開催される注目のアートイベントをご案内し、その模様をレポートするコラムです。リアルな空間で、そしてオンラインで、日々の暮らしにアートを取り入れてみませんか。

創作活動サポート
メンバー登録
東京のアートシーンを共に創造するメンバーを募集しています!
アーティストの方はこちら
あなたの作品や活動をTokyoから世界に向けて発信してみませんか?
サポーターの方はこちら
創作活動をサポートするギャラリーや稽古場の登録、展覧会やイベントを投稿できます。
デジタルミュージアム
美術館・博物館の収蔵作品2万点以上の
デジタルアーカイブ
東京・ミュージアム ぐるっとパス
詳しくはこちら