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![身体で音楽を感じる ミュージック・ワークショップ[前編]
都内で開催される注目のアートイベントをご案内し、その模様をレポートするコラムです。リアルな空間で、そしてオンラインで、日々の暮らしにアートを取り入れてみませんか。](img/title39.gif) |

0歳から大人まで楽しめる、ミュージック・ワークショップを紹介します。東京文化会館がポルトガルの音楽施設「カーザ・ダ・ムジカ」と連携したミュージック・ワークショップは、プログラム数20を超え、開催を重ねるごとに人気を集めています。今回は「ミュージック・ワークショップ・フェスタ〈夏〉」から4つのプログラムをレポート。前編は0〜1歳の赤ちゃんとお母さんを対象にした2つのワークショップです。
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元気なリズムを楽しむ「ライオン・ビート」 |
0歳6カ月から1歳6カ月の赤ちゃんたちが、お母さんと一緒に参加した2つのワークショップ「ライオン・ビート」と「咲かせよう!音楽の花」。どちらも身体全体でリズムをとりながら音楽を楽しむプログラムです。

ライオン君登場!
写真はすべてPhoto: Mino Inoue/提供:東京文化会館
まずはアフリカの楽器や音楽で、リズムと音を楽しむ元気いっぱいの「ライオン・ビート」を鑑賞。ヨーロッパで最先端のミュージック・ワークショップを行っているカーザ・ダ・ムジカから、来日したワークショップ・リーダーが進めます。
ふさふさのたてがみにヒゲを生やしたライオン君が、何やら怪しげにそーっと会場に入ってきました。
「こんにちは!ライオン!」
ワークショップ・リーダーの掛け声とともに音楽が始まります。
♪バーシワーナ、バダダ、バゴーゴ、バーニャーマーター
というアフリカの言葉で、ライオン君とワークショップ・リーダーが歌い出します。ズンッ、チャッ、チャッとアフリカの太鼓・ジャンベのリズムが鳴り出すと、それまで泣いていた赤ちゃんもぴたりと泣き止み、楽しげなパフォーマンスに見入っていました。

陽気な歌とリズムに心も弾む

リズムに乗ってとっても笑顔の赤ちゃん
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優しい歌声と色とりどりの「咲かせよう!音楽の花」 |
次に紹介するのは、ピアノやフルートの優しい音色に包まれるプログラム「咲かせよう!音楽の花」です。
♪こんにちは〜 森の世界へ〜
森の妖精「ハナ」が歌い出し、お話が始まりました。ハナと雨の妖精「シズク」、そしてお日様の妖精「ヒカリ」の3人が、種から花を咲かせるためのストーリーを繰り広げます。
ハナは大きな種を見つけると、こう提案します。
「みんなの力でおまじないを唱えて、お花を咲かせよう」。
ハナから参加者にカラフルな布が配られました。クシュクシュクシュ、と布をまるめて「ピップ、パップ、シュッ、シュッ、シュワワワ〜!」と参加者全員でおまじない。
でも、種から芽は出ません。芽を出すにはお日様と雨の水が必要なのです。そこで登場したヒカリが歌い出しました。
♪おひさまの光 サンサンサン! まぶしく輝くよ サンサンサン! みんなで踊りましょ サンサンサン!
お花を咲かせましょ サンサンサン!
果物の形をしたマラカスが配られました。お母さんや赤ちゃんたちも、ヒカリの歌に合わせてシャカ、シャカ、シャカとマラカスを振ります。

種を持つハナとシズク

ヒカリと一緒にリズムに乗ろう!
次はシズクの出番。フルートの演奏で童謡《あめふりくまのこ》が流れます。「みんなの上に雨を降らせるよ〜、ポツ、ポツ、ポツ」とシズク。音楽に合わせ、お母さんたちが「ポツ、ポツ、ポツ」と言いながら指で赤ちゃんの身体を優しく触ります。
「今度こそ!」とハナがもう一度おまじないを唱えます。
「ピップ、パップ、シュッ、シュッ、シュワワワ〜!」
すると種が開き、大きな美しい花が現れました。
♪咲〜いた〜 咲〜いた〜 みんなの花が咲いた
咲〜いた〜 咲〜いた〜 みんなの力で咲いた

みんなで咲かせた音楽の花
3人の妖精と参加者全員で喜びを歌い、プログラムは終了しました。 「咲かせよう!音楽の花」で歌われるのはほとんどがオリジナル曲。ワークショップ・リーダーの透き通る歌声とピアノやフルートの音楽で、心身ともに癒されました。
10月には「ミュージック・ワークショップ・フェスタ」にて、今回のプログラムのほか全部で17のワークショップが開催されます。カーザ・ダ・ムジカと東京文化会館のワークショップ・リーダーたちと一緒に、楽しい音楽プログラムをぜひ体験してください。
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